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島根県産スギ横架材スパン表

 島根県で建築される在来軸組構法の木造住宅の梁桁材など断面の大きな横架材には、従来、地マツが使われてきました。しかし、松くい虫被害による資源の減少や外材の輸入増大などによって、現在ではベイマツを中心とする外材が多く使われるようになりました。

 一方、県内のスギ人工林資源は樹齢40年を超え、その蓄積量は約1,300万m3に達するなど資源が充実してきました。これまで、スギ材は木造住宅の柱や板といった用途で使用されてきましたが、最近では、直径が20cmを超える中目丸太の生産も行われるようになり、柱や板以外の新たな用途の開発が必要となりました。そこで、県産スギ材を梁桁材として利用することを検討しました。

 県内の木造住宅においても、スギを梁桁材として使用している事例が見られますが、その使用にあたっては、ベイマツの寸法に比べて、梁せいを経験的に1〜2割増して施工している状況にあります。そのため、安心して木造住宅の梁桁材にスギを使用するためには、梁桁材としてのスギの強度を明らかにすることが求められています。

 当センターでは、研究課題として県産スギ材の梁桁材の強度性能評価を行い、この研究により収集された強度データに基づき、県産スギ横架材スパン表を作成しました。このスパン表が活用され、県産スギ材が梁桁材として積極的に使用されることを期待しています。

 なお、このスパン表は実際の使用条件を網羅したものではないことをご了承ください。

(「島根県産スギ横架材スパン表」目的より転記)

 

■発行年月平成18年10月

 

■内容(全38ページ)

 Iスパン表の目的・設定条件

 II一般地のスパン表

 III多雪地のスパン表

 IV資料(島根県産スギ梁・桁材の実大曲げ試験)

 Vスパン表の発行にあたって

 

■入手方法

 1冊1,000円で販売しております。当センターのホームページ内の発刊・監修図書のぺージからお申し込みください。

 

スパン表

 

 


お問い合わせ先

中山間地域研究センター

島根県中山間地域研究センター
〒690-3405 島根県飯石郡飯南町上来島1207
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