島根県内には、数多くの遺跡があります。これらのうち特に重要なものについては、国や県、市町村が「史跡」や「史跡及び名勝」として文化財指定し、その保護と活用を図っています。
これらの史跡には、松江城のように戦前から公園として整備され、市民の憩いの場や観光地となっているところがあります。また、往時の姿が復原整備されたものや、庭園のように今でも引き続き利用されているものもあります。しかし、ほとんど発見された時のままの状況で管理されている史跡も少なくありません。 今回の写真展は、身近にありながらその価値を忘れがちな史跡の風景を、あらためて写真という手法で切り取って、みなさまにご覧頂くものです。そして先人達の残した遺産を、今後も大事に保存活用することを目的に開催いたしました。遺跡のもつ様々な表情から、郷土の歴史に思いを寄せていただければ幸いです。
■応募状況
○応募者数/ 39人
○応募点数/123点
○募集期間/平成25年10月21日(月)〜平成26年1月24日(金)
今回、写真展「歴史探訪-しまねの史跡-」に多くの作品が寄せられ、史跡への関心の高さをうかがうことができました。全体的によい作品が多かったと思います。応募された写真の史跡は幾度となく訪ねていますが、応募写真を通して、史跡への新たな魅力を感じるとともに史跡のよさに感動させられました。
応募していただいた方々へ感謝申し上げるとともに、これを機会に一層多くの方に、島根県内のすばらしい史跡を訪ねていただくことを願っております。
普段、島根県に住んでいるので、県内の史跡についてはよく知っていますが、改めて史跡に行ってみたくなるような気持ちを抱かせる作品ばかりでした。
ただし、個人的に少し残念に思うのは、『出雲国風土記』にのっているような奈良時代の史跡の作品が少なかったことで、一般の方たちに対して、行政やわれわれ研究者が行ってきた奈良時代の史跡についての広報が十分でなかったか、という気持ちもあります。
今回の企画を通じて、改めて史跡の重要性を感じていただきたいと思います。
史跡を対象とした作品いうことで、なかなか技が発揮しにくい中、アングルなど工夫された作品が多く感銘を受けました。
この度、ひさしぶりに島根県に来ましたが、応募作品を見ることで、「そうだ、こういう遺跡があった」と思い出したり、「この遺跡はこのようになっているのか」と気付いたりして、楽しませてもらうことができました。島根県の史跡を改めて知るよい機会になりました。また、時間があればゆっくりと島根県の史跡を巡りたいと感じました。
↓↓↓こちらで受賞作品を見ることができます。※作品の下には 「作品タイトル」(史跡名)/撮影者:撮影者コメントを掲載しています。