島根県内の高速道路は、中国自動車道から南北に伸びる松江自動車道と浜田自動車道が開通しており、山陰道についても、令和元年度に公表された開通見通しによれば、令和7年度には県内の供用率が86%になると見込まれ、早期全線開通への期待が高まっています。
その一方で、供用済みの高速道路については、8割以上が暫定2車線という現状であり、高速道路が本来有するべき安全性や定時性の確保とともに、大規模災害時や積雪時等においても人流・物流が確保されるよう、災害に強い高速道路ネットワークの形成を図る必要があります。
令和元年9月10日、国土交通省が、「高速道路における安全・安心基本計画」を策定し、全国の暫定2車線の高速道路(有料区間)のうち、「時間信頼性の確保」や「事故防止」、「ネットワークの代替性確保」の各観点で課題の大きさを評価し、122区間約880kmを4車線化の優先整備区間に選定しました。島根県では、下記5区間約69kmが選ばれました。
このうち、安来道路の米子西IC~安来IC間(6.6km)が令和3年度に事業化されました。県としましては、残る優先整備区間の4車線化が早期に事業化されるよう、引き続き国に要望していきます。