<河床掘削>
塩分濃度が異なる宍道湖と中海の水環境に変化を与えないようにするため、中海からの塩分遡上の抵抗になっていると考えられる大橋川内にあるマウンドを保全するため、H.P.-3.5mより浅い箇所を掘削することにしました。
<上流部(橋南側呑み口部〜新大橋付近)拡幅>
市街地部の社会的影響を小さくする検討を行った結果、橋北側に比べ、河岸の線形が凸凹して流れが悪くなっている橋南側を約20m拡幅することとし、約140mの河幅を確保することとしました。
<中流部(くにびき大橋〜朝酌川合流点)拡幅>
大橋川は河幅が一定で河筋も直線的で、なめらかな線形になっており河岸も安定していることから、河道を改変する範囲を少なくする観点から現状を重視した法線とします。また、剣先川については、洪水が安全に流れる断面を確保するため、まず、現在の河道を有効活用し、現状の河筋に沿った掘削を行い、さらに河幅の狭い部分について拡幅を行うこととしました。早期に松江市街地の治水安全度を高めるため、手古川の北側の堤防などを活用して浸水を防ぐこととしています。
<下流部(朝酌川合流点〜塩楯島付近)拡幅>
両岸の地域社会への影響を少なくするため、まず掘削を優先し、次に河川の線形から洪水時に流れの主流がくる南側を極力拡幅し、それでも断面の不足する分については北側を拡幅することで、両岸で約40m拡幅し約170mの河幅を確保することとしました。