益田港航路埋塞対策検討委員会の実施について

〇経緯

 益田港は、一級河川高津川の河口部左右岸に位置する河口港です。平成22年7月の降雨により高津川が出水し、高津航路に対して防波堤の役割を果たしていた砂州が決壊しました。

 砂州決壊後、平成23年1月の冬季風浪による砂州の決壊により流出した土砂が高津航路内に流入したことで航路埋塞が発生し、船舶の航行ができない状況となりました。

 益田港の大塚航路、高津航路では、たびたび航路埋塞が発生しており、委員会により技術的な検討を行い、効果的な対策工法の検討を行うこととしました。

〇委員について

 本委員会の委員は、学識経験者、河川、港湾の管理者である行政機関、主利用者の漁業関係者により構成しています。

委員一覧

〇委員会の概要

 3回の委員会を開催し、対策工法の検討を行いました。

 〇第1回委員会(平成24年6月15日)

 砂州の現地踏査、埋塞状況資料等の収集状況、調査方法の確認

 〇第2回委員会(平成24年9月11日)

 地形変化の状況及び要因分析の報告、シミュレーションによる埋塞再現計算結果の報告

 〇第3回委員会(平成24年10月16日)

 対策工法案の報告、対策工法の決定

 現地踏査委員会の状況

 現地踏査の様子委員会の様子

〇対策工法案の概要

 平成23年1月に発生した航路埋塞時の気象条件を基に、シミュレーションを行い対策工の検討をしています。

 土砂の堆積量、対策工事費、周辺環境への影響等を勘案して、現在の益田港(新航路建設時)と暫定供用時(新航路完成時)それぞれに対策工法案を選定しました。

 1)益田港の新航路建設時

 益田港の整備中においては、砂州の一部に澪筋(開削水路)を設ける工法案を選定しました。

 本案は、出水時に砂州の押し流しを促進させることにより、冬季の風浪による航路への堆積土量を減ずる計画となっています。

 

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2)益田港新航路の暫定供用時

 益田港の新航路完成後においては、砂州に養浜を行い、沖出しする計画を選定しています。

 新航路の完成により、出水による砂州の流出が軽減されることから、砂州沖出しをすることで、高津航路への土砂流入を減ずることとなります。

 zanntei

 

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