(総括的事項)
1本事業の実施にあたっては、環境への負荷をできる限り回避・低減するよう事業計画を策定するとともに、必要に応じて専門家等の助言を得ながら、調査地域の適切な設定と科学的根拠に基づく十分かつ適切な調査を行い、予測及び評価の実施並びに環境保全措置の検討を行うこと。
2水銀については、水銀に関する水俣条約において適切な管理を求められていることから、十分配慮のうえ調査、予測及び評価を行い、可能な限り水銀の排出抑制が図られるよう、水銀使用廃製品の回収・廃棄の方法や排ガス処理の方法について検討し、準備書において明記すること。
(個別的事項)
1水環境
計画では施設から排水はしないということであるが、工事中及び供用後において土壌中の重金属類の流出等も考えられるため、影響を確認できるよう調査にあたっては適切な項目を選定すること。
2動植物・生態系
夜間照明による動植物への影響について、適切な調査、予測及び評価を行い、可能な限り低減できるように配慮すること
3景観・人と自然との触れ合い
事業実施区域の近隣には国指定名勝及び天然記念物である立久恵が存在することから、適切な調査、予測及び評価を行い、事業計画の策定にあたっては環境影響が回避・低減されるよう十分に配慮すること。
4その他
事業実施区域の下流には3種のホタルが生息するとされる地域が存在し、人と自然との触れ合いの場となっていることから、地域住民の意見を勘案しつつ、適切な調査、予測及び評価を行い、工事中及び供用後における河川及び周辺地域への環境影響が低減されるよう十分に配慮すること。