都市計画道路出雲仁摩線の環境影響評価書に係る国土交通大臣意見
都市計画道路出雲仁摩線は、一般国道9号などの周辺の幹線道路と一体となって広域交通を分担し、地域間交通の円滑化や代替路線の確保等の交通機能を向上させることにより、産業振興や観光開発に資するとともに、生活圏の拡大など地域の活性化を支援する重要な路線である。事業の実施に当たっては、周辺環境の保全との両立を図る観点から、以下の意見を述べる。
1.事業実施に当たっては、設計の段階から環境影響評価書の記載内容の趣旨を踏まえ、環境に対する負荷の低減に努めること。
2.環境保全技術の開発の進展等に鑑み、実行可能な範囲内で新技術を取り入れるなど環境保全措置の実施に努めること。
3.供用後においても、必要に応じて沿道環境把握のための調査を行うとともに、適切な対応に努めること。
4.土壌については、事業実施区域及びその周辺には操業中の又は休廃止された鉱山が存在していることから、事業着手までの間に、計画路線全体において土地の利用・改変等の履歴について把握し、その結果に応じて、汚染土壌・地下水等の分布範囲に関する調査を適切な手法によって行うこと。また、当該査結果を踏まえ、必要な場合には、事業実施に伴う汚染土壌の拡散等による環境影響が生じないよう適切な措置を検討し実施すること。
以上について評価書に記載すること。