1斐伊川水質細密調査結果について

 当研究所では,1983年7月〜1984年6月までの1年間と2001年9月〜2002年8月までの1年間の計2回、斐伊川の神立橋において、日曜日を除く毎日採水を行い、いろいろな項目の分析を行いました。約20年間にまたがるこの2つの調査を比較した結果、窒素に関しては、冬季にTN濃度が上昇していることが明らになりました。なぜ冬季にTN濃度が上昇しているのか。それは斐伊川のどの地点で負荷されるのか。それを解明するため、斐伊川の23地点で月1回ずつ平成16年、17年の2年間調査を行いました。

 調査を行った23地点において、ある項目が極端に高濃度を示すような特異的な地点はありませんでした。図1に斐伊川、阿井川及び三刀屋川の源流域(生活排水や田畑の影響がない)3地点のTN濃度と水温の関係を示します。これからわかるように、3地点とも水温が約10℃を下回ると高いTN濃度(ほとんどがNO3-N)が観測されました。しかもそれらは宍道湖の平均TN濃度を上回るほどの濃度でした。同時に行った降水中のTN濃度の調査結果も冬季に大きく上昇していることから、やはり河川水も降水の影響を受けてTN濃度が上昇していることがわかりました。

 宍道湖・中海でも冬季にTN濃度が上昇するので、今後,宍道湖・中海に対する雨によるTN負荷の寄与度を計算する必要があると思われます。また、本調査結果とGISのデータベースを用いた比較検討が必要と考えられました。

源流部におけるTNと水温の関係

図1源流部におけるTNと水温の関係

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