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水車や発電機の中はどうなってるのかな...発電所も健康診断?

島根県企業局発電所のオーバーホールについて

 

 企業局では県内12の水力発電所から環境に優しいクリーンな電気を供給しています。

 でも、発電所だって人間と同じように定期的な健康診断(オーバーホールといいます...人間ドックと同じですね...)を実施して、早めに悪いところを見つけちゃう必要があります。

 では、めったに見られない水力発電所の健康診断について、ちょっとだけお見せしますね!

 水車や発電機を分解しちゃうと、その中はこうなってるんですよ...さあご覧ください!

 

三隅川発電所オーバーホール(分解・精密点検)について

 

平成17年に行った、三隅川発電所のオーバーホールを紹介します。

●三隅川発電所について

出力は7,400kWの水力発電所です。

1年間に35百万kWhを発電していますが、この電力量は一般家庭で消費される電力量に換算して約9,600世帯分に相当します。

(島根県江津市(人口約2万7千2百人)が約11,900世帯です)

発電所が1時間フル運転すると、50kgの人間が地球を約3周走って消費したエネルギー相当分を発電したことになります。

こう考えてみると、ものすごく大きなエネルギーですね!

 

●オーバーホール

機器を分解して清掃します。また、すり減った部品を調べます。

設計どおりの能力が出なくなった機器は、修理や交換を行います。

これまでは10年に一回の周期で行っています。

 

●発電機の分解状況

発電機の上部を分解している様子です。

つりだしている部品は磁石の性質をもっています。

この磁石が回転することで電気が発生します。重さは約20トンです。

   オーパホール1

 

●発電機の掃除

発電機の心臓部は2種類の磁石からできています。

外側には筒の形をした磁石があり、その内側に回転できる磁石がおさまっています。

内側の磁石が回転すると電気が発生します。

 

長い間運転していると、油やちりが付着してしまい性能がおちます。

写真は、内側の磁石をはずして掃除をしている様子です。

今回は、比較的油やちりは少なくきれいな状態でした。

オーバーホール2

 

 

●水車の点検

水車は、電気を発生させるための重要な部品です。

水力発電は水の勢いで水車をまわし、軸で水車とつながった発電機がまわることにより電気が発生します。

水は、水車の横にある入口から入り、下へ向かって流れでます。

この時の勢いで水車がまわります。

ただし、水には砂やゴミもまじっていますので、水車を傷つけることもあります。

水車を取り外して、キズの状態をなどをしっかり確認して修理します。

 オーバーホール3

 

 

水力発電所の模型とパネルを展示しました…

 

クリーンエネルギーの仕組みです!

中国太郎と呼ばれる一級河川江の川(ごうのかわ)の最下流部、島根県のほぼ中央に位置する江津市。

ここには、石見(いわみ)地区の8発電所を監視制御している企業局西部事務所があります。

事務所の玄関には水力発電所の模型がおいてあり、小学生の社会科見学や来庁された皆さんからのご要望があれば、満面の笑顔をたたえた職員によるデモンストレーション(ホントに電気が灯っちゃうんですよ...)もしています。

環境にやさしいクリーンエネルギー・水力発電の仕組みを、みなさんの眼で確かめてみてください。

 

   模型の写真です       説明の様子       

 (水力発電の模型と、発電のデモンストレーションを見学する地元の小学生達です)

 

            実物と模型  

 

 

 

            実物と模型2

 (模型と実際の水車・発電機の比較してみました)

 

 

また、西部事務所の通路には管轄する発電所、ダムを紹介するパネルも展示しています。

 (パネルは、水道施設の紹介と交互に展示しています)

                                   江の川水道施設見学はこちらから

ぜひお越しいただき、純国産の無限エネルギー「水力発電」に触れてみてくださいね!

 

                  パネル

 


お問い合わせ先

企業局

島根県企業局 〒690-8501 松江市殿町8番地県庁南庁舎
Tel: 0852-22-5673(代表) Fax: 0852-22-5679
E-mail: ki-kyoku@pref.shimane.lg.jp