温泉津焼は宝永年間(1704年)に始まり、主に「半斗(はんど)」と呼ばれた水瓶を造り、日本各地に出荷し、大いに栄えた。昭和40年代、化学製品(プラスティック)の発達で需要に対応できず、一時は衰えたが、その後、窯を再興させての製作活動が行われている。耐火性の高い石見粘土を使用し、さらに高温(1300℃)で焼成するため、硬く焼き上がり割れにくい利点がある。このため耐用年数も長く、日用食器に適している。