宍道湖・中海の湖底貧酸素化現象について
汽水域には以下のような特徴があります。
1)河川の最下流部にあるため、流域全体の有機物(栄養塩類)が集まる。
2)水深が浅く、光が良く届くため、豊富な栄養塩を利用して、植物プランクトンが増えやすい。
3)豊富な植物プランクトンをエサに、動物プランクトンやヤマトシジミをはじめとする魚貝類が増える。
このような理由で、宍道湖や中海のような汽水湖は、生物の生産量がたいへん多い水域となっています。
その反面、窒素やリン等の栄養塩類が豊富であることからプランクトンの大増殖(アオコや赤潮)や有機物
(汚れ)の堆積が起こりやすく、水質の汚濁や富栄養化が問題となっています。