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試験研究

◆試験研究の基本的推進方向

平成22年4月20日、宮崎県において口蹄疫が我が国で10年振りに発生しました。平成22年度から平成29年度には、全国で延べ24道県において家きんでの高病原性鳥インフルエンザが発生しました。いずれも防疫指針に基づく迅速な防疫措置が実施され終息しましたが、世界各地における家畜伝染病の発生状況をみますと日本への侵入リスクは高まっており、海外悪性伝染病を含めた家畜伝染病の発生は予断を許さない状況にあります。また、家畜伝染病のうち重篤な症状を示さないものの生産性を阻害する慢性疾病は全国的に発生が確認されており、畜産経営に大きな影響を与えるため、これらについても対策を進めていく必要があります。このため、家畜病性鑑定室では

ア)重要感染症の診断及び防除技術の高度化

イ)日和見感染症・生産病等の診断及び防除技術の高度化

ウ)畜産物の安全性の確保

を主な柱として研究を進めています。

 

 

子牛の共同育成施設の飼養衛生管理マニュアル策定のための包括的調査研究

(研究期間:平成28年度から平成30年度)

島根県では、県内各地で新たな子牛の共同育成施設(キャトルステーション:CS)の設置がすすめられています。CSの円滑な運営を支援するためには、CSを対象とした危害分析を行うとともにCSにおける飼養衛生管理の重要管理ポイントを選定・検証し、その成果を反映させた飼養衛生管理マニュアルを策定することが必要となります。本研究では、本県のCS独自の飼養衛生管理マニュアルの策定を目的とした包括的な調査研究を実施しています。

 

 

遺伝子型別を活用した効果的な鶏の伝染性気管支炎対策法の確立

(研究期間:平成30年度から平成32年度)

伝染性気管支炎ウイルス(IBV)は、伝染力が非常に強く、様々な症状を引き起こし、養鶏業に重大な損失を与える疾病です。対策として農場における衛生対策とともに適切なワクチン使用が重要となります。しかしながら、IBVは容易に変異すること、異なる血清型株間では多様性に富んだ交差中和反応性を示し、全く交差中和しない場合があることから、適切なワクチンを選択していない場合、IBの発生を防ぐことができないことが知られています。また、農場でIBが発生した場合、侵入ウイルスに適合したワクチンを接種することで農場内におけるIB蔓延防止につながりますが、侵入ウイルスの血清型別検査には時間がかかります。本研究では、血清型別に代わる迅速安価な手法として遺伝子型別による効果的なワクチン選定手法を確立することを目的としています。

 

 

畜産農場における生産性阻害要因に関する広域サーベイランス

(研究期間:平成30年度から平成34年度)

昨今の農場大規模化の情勢の中で生産性阻害要因の予測と予防的対応が重要となってきています。本研究では、牛の生産性阻害要因サーベイランス(異常産原因ウイルスならびに難治性乳房炎原因病原体)および病原体伝播リスクの高い小型野生動物の病原体保有状況サーベイランスを行い、生産性阻害要因の侵入リスクを監視するとともに、必要に応じて衛生対策に反映するための基礎的データを収集することを目的としています。

 

 

 

成果の公表


お問い合わせ先

農畜産課

〒690-8501 島根県松江市殿町1番地
電話:0852-22-5112
FAX:0852-22-6043
E-mail:nouchikusan@pref.shimane.lg.jp