島根県立高等学校・特別支援学校における新型コロナウイルス感染症対策について（５月５日更新）

県内の学校における新型コロナウイルス感染症対策の取組に対し、引き続きまして保護者の皆様、関係の皆様に格別の御理解をいただいておりますことに加え、ご家庭での検温の実施、健康管理などにご配慮いただいておりますことに、深く感謝申し上げます。

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〇本メッセージのポイントは、次のとおりです。
１．新型コロナウイルス感染症の島根県内での感染状況は、未だ収束したとは言えないことから、子どもたちを感染から守るため、全ての県立学校の臨時休業の期間を、５月３１日まで延長します。

２．児童生徒等の健康観察、生活指導、学習課題の確認・指示などのための「分散登校日」を、松江市と出雲市以外の県立学校は、５月７日・８日に、出雲市内の県立学校は、５月１２日・１３日に実施するよう計画します。

３．学びの環境づくりのため、松江市内を除く全ての県立学校において、教科指導を行う「分散登校」を５月１８日から計画的に実施します。

４．臨時休業の期間中、このような分散登校を計画しますが、本人や家族の健康や感染に不安のある児童生徒等は、登校する必要はありませんし、欠席の扱いにもなりません。

５．なお、松江市内の県立学校については、現時点では「分散登校」を行わないこととします。これは、県内２４例目となる松江市内での感染例について、感染拡大防止のための調査が始まったばかりであることを考慮したものです。

６．高校や特別支援学校高等部の３年生は、進学や就職を控える大事な時期ですので、特に学習支援に配慮してまいります。

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５月４日、政府の新型コロナウイルス感染症対策本部は、「緊急事態宣言」の対象地域を引き続き全都道府県とした上で、緊急事態措置の実施期間を５月３１日まで延長することを決定されました。この政府決定を受け、島根県では、（５月５日時点では）県内の感染状況が未だ収束したとは言えないことから、子どもたちを感染から守るため、全ての県立の高等学校と特別支援学校には、延長された緊急事態措置の実施期間である５月３１日まで休業を延長するよう、知事から依頼があり、県教育委員会として、これを受けたところであります。

この臨時休業の延長に伴い、授業をはじめ学校での諸活動が行えないことや、児童生徒等が家庭で過ごす時間が増えるなど、ご家族をはじめ関係の皆様には様々なご負担をおかけすることになりますが、各学校と県教育委員会が一体となって対応してまいりますので、なにとぞご理解いただきますようお願い申し上げます。

また、特別支援学校におきましては、保護者の皆様が、日中の子どもさんへの対応が困難なケースも想定されます。臨時休業は、感染拡大防止のためであることをご理解いただくことが重要でありますが、児童生徒等の居場所が確保できないなど、やむを得ない場合には、相談の上、児童生徒等を学校に受け入れる考えでおります。

さて、このたびの臨時休業の延長により、すべての県立学校は、およそ１ヶ月半の長期間にわたり、学校での学習活動が行えないこととなります。我が国における新型コロナウイルス感染症の新規感染者数は、５月４日時点では減少傾向に転じていますが、政府の専門家会議からは、引き続き、徹底した行動変容による接触機会の低減などが必要であると指摘されています。社会全体が、長期間にわたりこの感染症と向き合っていかなかければならない状況にありますが、そうした中にあっても、子どもたち一人一人の健やかな学びを保障することを考えていく必要があります。

このたびの臨時休業の延長決定に際しまして、子どもたちの「学びの権利」を基底に据えた対応をいかに行っていくか、という視点で議論を深めていく必要があります。地域の感染状況等に十分に配慮した上で、段階的に学校教育活動を始めていく工夫を、感染予防への最大限の配慮とセットで進めていくことが求められています。もとより、もし感染拡大といった状況となれば、たとえ計画された学習活動が目前であっても、中止するという覚悟もセットでなければなりません。

これから、各県立学校には、教科指導を主な目的とする「分散登校」を計画するよう指示するとともに、県教育委員会として必要な支援を行っていく考えでおります。学級を２つのグループに分けたり、学年ごとの登校日を設けたりして、密な状態を回避しながら学校での学習支援を行ってまいります。

高校や特別支援学校高等部の３学年は、進学や就職も控えている重要な時期でありますので、特に学習支援の点で配慮する必要があります。各学校において、全ての学年を対象に、この５月３１日までの期間中に、どのように登校日を設定し、どの教科の指導をどのように行うのか、事前に生徒や保護者の皆様に説明し、ご理解をいただくよう努めてまいります。また、その際には、登校しない生徒等へのフォローにも十分配慮してまいります。

県教育委員会といたしましては、臨時休業期間中の感染症対策、生活指導、学習指導、安全指導、心のケア、また感染症に関する偏見や差別を生まないためにも、各学校と連携して取り組んでまいります。また、引き続きまして、感染症対策に万全を期した上で、子どもたちの学びをしっかりと支えてまいります。
臨時休業といたしました学校に通学している皆さん、そしてご家族の皆様、さらには子どもたちの学びを様々な形でご支援いただいております地域の皆様、団体等の皆様にも、格別のご理解を賜りますようお願い申し上げます。