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吉野議員

(問)特別支援学校の環境整備と食育について
1.特別支援学校の実習教室へのエアコン設置と設置に伴う電気代の予算への反映について、所見を伺う。
2.特別支援学校において、どのような食育の取り組みが行われているのか、また今後どのように取り組まれていくのか伺う。
3.特別支援学校において、保護者に対する食育はどのように取り組まれているのか、また、特に支援が必要な家庭に対して、どのような対応がなされているのか、今後の取り組みも含めて伺う。

 

(答)教育長
1.特別支援学校では、体温調整の難しい幼児・児童・生徒が在籍することから、教室内の適切な環境の確保に配慮する必要があります。
このため、平成26年度に、すべての普通教室への冷房の設置を行い、特別教室についても、静かな学習環境や温度管理が必要な図書室、パソコン教室、音楽室などに冷房を設置してきました。
特別支援学校には、作業学習や、盲学校でのはり・きゅう・マッサージの実習など、障がいに応じた多様な教育課程があり、社会的自立に向けた実習を実習教室で行っています。
これらの教室においては、室温が高くなる中で長時間の実習を行っている実態などもあり、冷房設置の必要性は高いと考えています。
今後も、学校からの意見を聞きながら、学習指導の実態などを踏まえ、順次、冷房の設置を行いたいと考えています。
また、冷房設置に伴う電気代については、これまでも、設備が増えたり、気候の影響などにより電気使用量が増えたりした場合は、必要に応じて予算を追加措置しており、今後も適切に対応してまいります。

 

2.各学校では、食に関する知識と「食事のとり方」などを習得し、健全な食生活を実践することができるよう食育を推進しています。
特に、特別支援学校における食育は、障がいのある子どもが将来自立し、社会参加するための基盤を育てることを目的としており、子どもたちの障がいの違いに応じて、学習内容や指導方法に配慮が必要です。
例えば、肢体不自由のある子どもには、食べ物を噛む・飲み込むなど、健康状態の維持・改善に関すること、箸・スプーンの使い方や食事に必要な動作に関することなど、自立活動の視点を入れています。
また、視覚に障がいがある子どもには、食材に触れたり、味わったりさせながら、食材の特徴を分かりやすく説明し、食品のイメージが膨らむよう工夫しています。
現在、すべての特別支援学校で、学校独自の食育のねらいなどを表した計画を策定しており、担任を中心に「食に関する指導」を行っています。
また、食育の授業研究会を行うなど、教職員の指導力向上を図っています。
今後も、子どもたち一人一人の障がいの状態や生活環境に配慮しながら、全校体制で計画的に継続して食育を推進してまいります。

 

3.保護者に対する食育の取組については、各学校において、給食試食会や食に関する研修会を実施したり、給食だよりを通じて、家庭での食育の重要性について意識啓発を行ったりしています。
さらに個別の面談などで、食育についての情報交換を行い、子ども一人一人の実態に応じた食育について、保護者と一緒に考える機会を設けています。
また、食事の介助が必要な子どもや摂食障がいのある子どもがいるなど、特に支援の必要な家庭に対しては、市町村の福祉関係部局や医療などの関係機関と連携しながら個別の支援を行っています。
今後も引き続き、子どもの障がいの状態や家庭の状況に応じ、きめ細かな支援を行ってまいります。


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