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珍部議員(民主県民)

 

(問)教員の時間外勤務の状況について

1.県立高校の教員の時間外勤務が非常に多いと聞いているが、現状を伺う。

2.時間外勤務の実態を考慮して、教育職員の時間外勤務の縮減に向けての指針を校長あてに通知したと聞いているが、今後、どのくらい時間外勤務を減らしていくつもりなのか、伺う。

3.多くの教員が事務的な仕事に時間を取られている現状があると聞いており、事務職員のさらなる活用などが求められるが、県教委としてどう取組むのか、伺う。

 

(答)教育長

1.さきほどありました県立高校の教員の時間外でございますが、県立高校の教員につきましては、現在毎日の出勤時刻と退勤時刻を記録をいたしまして、提出をしてもらうようにしております。

 この調査の勤務時間には、休日におきます部活動の指導や遠征、あるいは家庭訪問、寮の舎監、こういったことも含めた時間の調査ということでございますが、この調査によりますと、月一〇〇時間を超える時間外労働をした教員は、近年、全体の十七%前後で推移をいたしております。

 今申し上げましたように、高校になりますと部活動の指導でありますとか、あるいは、進路指導、生徒指導、増えてきております。それから生徒の状況も多様化してきております。

 そういった中で、どうしてもそういったことにしっかり対応しようという教員にとりまして、時間外勤務を減らしていくのがなかなか難しい、という状況にあると認識をいたしております。

 

2.ただいまご紹介いただきましたが、今年の2月に、県立学校長に対しまして、「時間外勤務の縮減に向けての指針」というのを通知をいたしました。

 内容については、いまご紹介もありましたように、できるところから時間外を減らしていこうという考え方から、部活動でありますとか、あるいは補習のあり方について、もう一工夫できないのかといったこと、それから、会議の効率化等、あるいは年次有給休暇、あるいはノー残業デー、こういったことで学校全体でそういう時間外を減少していく雰囲気を作っていくということも大事だと思っておりまして、そういうことも示しております。

 これにつきましては、県立学校長の校長会等を通しまして、各学校ごとに具体的にそういった指針に基づいて取り組み方をそれぞれ考えて欲しいという指示を出しております。

 いくら減らしていくかということでありますが、先ほど冒頭申し上げたましたように、なかなか、現在の勤務の状況を見ますと、簡単に減らすというのは難しい状況もございますが、今申し上げました指針に基づいて各学校でそれぞれ工夫を凝らして、具体的な取組方針を作ってもらって、具体的に取り組んで欲しいという思いでございますので、そのことによって少しでも時間外勤務の減少につながるということを、現状では期待をしているところでございます。

 

3.今議員おっしゃいました、教員の負担感というのは勤務時間だけではないと、まさにおっしゃられる通りだと思っております。

 そういう中で、やはり教員の皆さん負担感を感じるのは今お話にございました、いわゆる教科とは関係のない事務でありますとか、あるいは、生徒指導の中でもなかなか難しい案件も増えております、そういったことで負担感が増してきているというふうに考えております。

 そういった中で、今事務的な話がございましたが、学校運営を教員と事務職員、それぞれ役割分担をして、適切な学校運営を行っていくことはたいへん大切なことだというふうに思っております。でそれは、管理職の仕事であろうと思っております。

 その上で、実はいろいろな事務がございますが、教員が行わざるを得ない、あるいは教員が行った方がいい事務的業務、例えば各種の教育の調査でありますとか報告文書の作成、これはあくまでも教員がやらざるを得ない事務でございます。

 従って、そういった事務を、私ども教育委員会と致しまして、例えば調査の内容を教育委員会でやります調査につきましては真に必要なものに限るとか、重複した内容の報告を求めない、あるいは学校が多忙な時期に短期間で報告を求めるようなことをしないとか、そういったことを従来から気を遣ってやっておりますが、今後ともそういったことには充分配慮をしていきたいと思っております。

 それと、議員からご指摘のありました教員の負担感の軽減、これにつきましてはいろいろな工夫をしていく必要があるというふうに思っております。


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