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細田議員(自民)

 

(問)しまねの中山間地域における子どもの教育について

1.「しまね教育ビジョン21」では、小規模学校の多い本県における少人数指導の充実と拡大を謳っているが、具体的な施策を伺う。

2.小・中学校の小規模化対策を伺う。

3.近隣の小規模校同士の合同授業の実績を伺う。

4.サッカーなどの人数が必要な競技は、小規模校が合同で定期的に行うとよいと思うが、市町村に対する支援についての所見を伺う。

5.教員は子どもたちと同じ地域に住み、活動することで、中山間地域が活性化すると思うが、所見を伺う。

6.次期教育ビジョン策定に当たっては、教育委員会と知事部局がより具体的に連携を図るべきと考えるが、所見を伺う。

7.本県の子どもたちへの教育について、思いを伺う。

 

(答)教育長

1.今、議員からありました島根県の場合、小規模学校が多いわけでございますが、様々な課題を抱える一方で、その小規模学校の良さを生かした教育も可能だと思っております。特に、中山間地域の学校では、例えば、一人一人の児童生徒を的確に理解をいたしまして、個に応じたきめ細やかな指導や温かい人間関係を育む教育、こういった立場で教育を行っております。

 また、小規模校では地域の方と子どもたちとのつながりが強く、ふるさとの自然や文化についての学習も効果的にできることから、「ふるさと学習」が各学校で行われております。地域の一員としての自覚や心豊かな人間性を育てる教育を進めているところでございます。

 

2.先ほど小規模校の良さというものを申し上げましたが、今、議員からございました小規模校の抱えている課題というものも、一方ではございます。こういった課題に対応するためには、私ども何よりも教員の指導力が何よりも大切だと、いうふうに考えております。このため、小規模校におきます学習指導の在り方、あるいは課題への対応について研修を充実させまして、教員の指導力向上を図っております。

 また、小規模の中学校の授業や部活動におきましては、外部からの指導者が受けれるように努力をいたしております。また、適切な教員配置にも努めております。

 さらに、中学校では、学力に個人差が生じやすいという時期でもございます。生徒数に係わらず、すべて中学校においては単式の学級となるように教員を加配をしているところでございます。

 

3.小規模校の子どもたちにとりまして、他校の子どもたちとより大きな集団で一緒に学習をしたり活動をしたりということは、たいへん意義のあることだというふうに思っております。豊かな人間関係を築く上でも貴重な体験になろうと思っております。

 現在、こういう観点から、県内各地域ほぼ全域でございますが、小規模校を中心に、一校当たり年間数回と聞いておりますが、合同の学習等が行われているというふうに承知をいたしております。

 

4.合同授業ということですが、特に今委員からもありましたサッカー、陸上競技こういった一緒になって、体を動かして競技をするといったスポーツ、これにつきましても他校と合同でやっていくということは大変価値のあることだというふうに思っております。

 現在も、先ほども申しあげました各学校や市町村教育委員会でそれぞれ工夫をしながら、体育の合同授業、あるいは大会に向けての合同練習、こういった形で合同で各学校合同していろいろやられているわけでありますが、いろいろ課題もあるようでございまして、移動に伴う時間でありますとか、あるいは手段、あるいは授業時数の関係でどう確保していくかといったような課題もあるようでございます。

 そういったこと、そういった課題も含めまして、今後、各学校の状況につきまして、市町村教育委員会と情報の交換をしながら、相談をも受けながらどういったことができるのか一緒に考えていきたいというふうに考えております。

 

5.教員の居住地についてのご指摘もございましたが、邑智郡の例をお示しいただきました。交通の便がよくなったというようなこともありまして、同じ石見地域の教員でも、可能な範囲で通勤をしているという風に思っております。

 もとより教員が勤務する地域の活動に参加するということは、地域を理解をし、地域と連携していく上で大切なことであるという風に思っております。また、児童生徒の休みの様子を把握することも、子どもの理解や指導に役立つという風に思っております。

 教員には常にこうしたことを念頭に置きながら是非、保護者や地域社会から信頼をされる学校づくりに努めてもらいたいという風に思っております。

 

6.現在の教育ビジョンでございますが、平成15年に策定をいたしました。

 次期の教育ビジョン、来年度に向けまして、改訂をいたしたいと思っておりますが、いづれにしても、子どもや家庭・地域を取り巻くいろんな状況の変化もございます。こういったことに対応した実効性のあるものにしたいという風に思っております。

 で、また、現在の教育を取り巻く社会環境でありますが、複雑・多様化しております。そうした状況に対処するためにも、ご指摘もございました、様々な分野で連携した取り組みが重要だという風に思っております。

 策定にあたりましては、本日お話のありました、中山間地域におきます教育といった切り口も含めまして、知事部局としっかり連携をして取り組んでまいりたいと思っております。

 

(答)知事

7.私も、いろんな方に薦められたり、あるいは求められたりしてですね、学校の現場を訪ねたり、見学をさせていただいたり、あるいは、高校生との意見交換をするとか、まあできるだけ現場の声を聞かなければならないという風に思っているところでございます。

 この島根県全般の教育、そういうことを通じて、まあ感ずる感想なんですけれども、まあ生徒も先生もですね、まあやはりより相対的に言って、全国見渡して、真面目にいろんな問題に取り組んでいるんではないかという印象を持つ訳でございます。それはやはり、島根の地域社会がよく残っているということと関連をするでしょうし、あるいは、三世代世帯が多いとかですね、まあそういうようなことも関連するんではないかと思いますが、まあいい伝統を持ち、教育を、教育委員会を中心として、よくやっておられると思います。

 よく教育で、「知・徳・体」ということがありますけれど、徳ということについては先程来ありましたけれども、ふるまい向上とかですね、いろんなことをやってこられてますし、知の関連でもいろんなことをやっておられますが、体につきましても、教育委員会は新たなまたそういう取組をされておられます。

 もちろん、個々の子どもたちの個性を生かしていく、さらに好きなことにさらに進ませるという、まあそうしたことは、教育だけではできないと思いますけども、地域社会一緒になって、家庭・地域社会・教育の現場一緒になって、子どもたちを健やかに成長するように努力してまいりたいという風に考えております。


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