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園山議員(自民)

 

(問)食育の必要性について

1.「食育」は、一般の無知な大人にこそ必要だが、今後、どのような場でこれを実践すべきか所見を伺う。

2.学校給食の献立の傾向について伺う。また、学校給食のご飯、パンの割合と残飯量について伺う。さらに、米については白米、八分搗き、五分搗き、玄米の実施状況を伺う。

3.子供の食事マナーを養うためには、もっと和食を主体に考えるべきで、作った人、獲った人、育てた人の顔が見えるような取組を考えてはどうか所見を伺う。

 

(答)教育長

1.我々は子どもに対する食育に取り組んでおりますが、子どもに対する食育は、一義的には家庭で行うことが本来であると思っておりますが、核家族化とか共働き、あるいは、食生活における質の変化、こういったことで、なかなか家庭において十分な知識に基づいて指導が困難になってきているのが実情であると思っております。

 まあ、そうした中で、今、議員からもご指摘がございました、保護者、あるいは地域住民に対する食育は、そういった考えを広めていくということが、大変重要であるというふうに思っております。

 例えば、保護者向けですと、親子で料理教室を開いたり、あるいは、給食の試食会を開いたり、保護者と連携した献立をつくったりする学校もございます。あるいは幼・小・中連携して食育講演会を開いているところもございます。

 こういった取組をもっともっと広げていく必要があると思っておりますし、地域住民に対しましては、公民館等で、地域ぐるみで講演会、あるいは、食事に対する標語づくりなども行っております。

 こういった取組ももっと進めていく必要があると思っております。

 

2.学校給食の献立の傾向ですが、全部調べたわけではありませんが、県内七十四ヶ所ある調理場のうち十一カ所を指定して、一ヶ月ずつ、合計で十一ヶ月献立を調べました。

 その結果、分類がなかなか難しいですが、例えば、和食、あるいはそれ以外、洋食、中華、こういった観点で中身を見てみましたところ、米飯を主食にした和食、例えば、酢の物、五目きんぴら、サバのみそ煮などを和食と整理すると、全体の三割程度でございます。

 これ以外が洋食、中華ということになりますが、これも例えば、ハンバーグ、オムレツ、マーボー豆腐など、これを和食でないと整理しましたが、和食、洋食の定義はなかなか難しいですが一応そういうところです。

 もう一つお尋ねがございました、米飯、パンですが、これは全調理場調べました。

 週五回の給食のうち

 ・米飯が平均三・六回

 ・パンが平均一・四回でした。

 それから、残飯量ですが、これにつきましては、全ての調理場で十月の特定日について調べました。

 その結果

 ・米飯給食につきましては重量ベース

 五・八四%

 ・パン給食が二・八三%

 ということでございます。

 学校給食に使われている精米の状況でございます。

 ・白米が全体の九割

 ・八分搗きが全体の一割

 ということでほとんどです。

 それから

 ・玄米○・二%

でございました。

 

3.御指摘のとおり、学校給食で米飯を主食としました和食の献立。日本の伝統的な食生活の伝承でありますとか、あるいは、はしの持ち方などマナーの点でもそういったことを身に付けるよい対象だと思っております。

 また、地元産の米や野菜、果実、海産物などの食材を活用することで、生産に携わる方々の努力や苦労も理解できるという意味で大変意義があることだと思っております。

 そういった意味でも、学校給食でも、地場産物を取り入れました和食、これを積極的に取り入れるよう配慮しているが、先ほど申しましたように三割という数字、これが高いのか低いのか、なかなか難しいところですが、まあそういうことで、和食の意義をこれにつきましては、様々な機会を通して伝えまして、積極的な活用に向けて啓発に取り組んでいきたいと思っております。

 

 

 

 


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