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中村議員(自民)

(問)離島・中山間地域の高校活性化について

1.離島・中山間地域の高校について、今後一層魅力を高め、活性化を図る必要があると考えるが、所見を伺う。

2.離島・中山間地域の高校の活性化の取組について、教育委員会としてその状況と課題をどう認識し、今後どのように取り組んでいく考えか伺う。

(答)知事

1.それから最後に、離島・中山間地域の高校の活性化についての御質問がありました。

 議員がお触れになりましたけども、この秋に、私は、吉賀町の吉賀高校を視察をいたしました。その際に、高校生が地域の体育行事に参加をしたりですね、あるいは、神楽など伝統文化の活動に高校生たちがひとりひとりの担い手として参加するというようなことで、高校生の活動がなければですね、地域のそうした伝統文化が維持できないといったような声をそこの大人の人たちから聞いたりしました。また、高校生たちが地域の問題にですね、いろいろ取り組んでおるということも聞きました。そういう意味で、高校生が地域の中で大事な役割を果たしているという印象を持ちました。さらに、同時に、そうした高校生を指導している先生方がおられるわけですが、先生方はその地域のある意味で知的なリーダーとしてですね、地域の発展を支えておられる。そういう意味で、高校がなくなるとですね、地域の活動に大きな影響を及ぼすというような認識を強くしております。

 また、これまでも、矢上高校、それから隠岐島前高校などにも訪問しまして、高校生たちと話をしたりしました。どの学校でも先生と生徒が一体となって、それぞれの地域で、工夫をしながら取り組んでいるという現場を見ました。

 そういう意味で、この離島・中山間地域ではですね、地域の豊かな自然の中で子供達が育つ、そこからいい影響を受けるという側面と、高校生たち自身が地域の活動に貢献をする、こういう相互の作用といいますか、動きがあって、高校の存在というものが地域にとって非常に大事な存在である。そういう意味で、地域政策の観点からもですね、高校の存在、あるいは高校の活性化、あるいは例えば、その高校の寄宿舎にですね、都市部から入ってきて勉強するといったような人も増えておりますけども、そういう観点から、中山間地域あるいは離島における高校の役割を私どもは考えていく必要があるというふうに思っております。

 そういう観点から、県としてどういうことをしたらいいのか、教育委員会と一緒になって考えていきたいというふうに思っているところであります。

(答)教育長

2.私からは、離島・中山間地域の高校活性化に向けての取り組みについてお答えをいたします。

 小規模校の多い離島・中山間地域の高校では、生徒数が減少いたしますと学校の存続そのものに直結をいたします、このため、議員から御紹介もいただきました、ホームページ等で生徒募集をいろいろ県外に向けてもやっているところであります。そういった取り組みをさらに今後も積極的にやる必要があるというふうに思っておりますし、一方ではやはり、学校の特色を一層打ち出しをして、生徒が生き生きと活動する姿、これを広く伝えていくことが大切であるというふうに考えております。

 このため、これまでも議員の御紹介にありましたように、様々な取り組みを行ってまいりました。例えば、その一つとして、今年度から、離島・中山間地域の高校を対象といたしまして「産学官連携による地域活性化研究事業」という事業を実施をいたしております。この事業で、学校・生徒が地域の人々や産業と連携をいたしまして、地域の様々な資源を生かしながら取り組みをしていくという事業であります。こうしたことによりまして、生徒自身の地域への理解や、ふるさと意識の醸成に努めていきたいというふうに思っております。

 また、各地域では、高校の魅力を高めるために様々な取り組みが行われております。例えば、隠岐島前高校と島前三町村一体となりまして、島外者に島の魅力を体験してもらう生徒手作りの観光ツアーの実施、あるいは、学力を高めるための町主催によります学習塾の開催、こういった取り組みが行われております。

 今後とも、このような高校と地域の連携によります学校の魅力化あるいは活性化を図るための取り組みをより活発になるように取り組んでいきたいというふうに思っております。


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