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加藤議員(自民)

(問)竹島問題について

1.小中学校、高等学校での竹島教育の現状と今後の方向性を伺う。

 

(答)教育長

1.現在、県内の小・中・高等学校におきましては、竹島に関する学習に熱心に取り組んでいるという風に考えております。

 まず、小中学校でございますが、すべての学校で竹島に関する学習が実施をされております。具体的な学習方法といたしましては、多くの学校では、小学校五年生それから中学校一年生の社会科あるいは総合的な学習の時間を中心といたしまして、県が配付をいたしました竹島学習副教材、DVDとかCDでございます。これを活用いたしまして、学習の充実を図っております。

 こうした学習を通しまして生徒からは、DVDを見ることで竹島への興味関心が高まった、あるいは、竹島の位置や歴史的背景について理解できた、こういった感想が寄せられております。竹島が日本の固有の領土であるという認識を深めることの大切さを学んでいるという風に考えております。

 高等学校におきましても、すべての学校におきまして、「竹島の日」の前後、あるいは地理歴史科・公民科で領土問題を扱う際に、教科書や県作成のパンフレット等を利用いたしまして、竹島に関する学習をさらに深める指導が行われております。

 この度、島根県の竹島問題研究顧問の杉原隆先生から、県内すべての中学校・高等学校に、竹島に関する学習の入門書『山陰の歴史が語る「竹島問題」』という本を御寄贈いただきました。こうした資料も有効に活用しながら、竹島に関する学習を一層充実していきたいと考えております。

 

(問)学校教育について

1.県立高校の式典における国歌斉唱あるいは校歌斉唱を聞いてどのような感想を持ったか伺う。

2.小中学校、高等学校でそれぞれどのような指導がなされているか。また、何のために歌うのかを指導すべきと思うが、見解を伺う。

 

(答)教育長

1.国歌あるいは校歌の斉唱をしっかりと指導すべきではないかというご質問でございます。

 ご質問にございました式典には私も出席しておりました。たくさんの来賓の方もおられまして、高校生らしい元気な歌声を期待をしておりましたが、確かに元気がなかったというふうに私自身感じました。これにつきましては、議員の方からもご指摘がございましたが、小学校・中学校・高等学校と進むにつれまして、人前で歌唱することが恥ずかしい、こういったことで大きな声で歌わなくなるという傾向もあるように思いますが、この式典の状況については、私自身もたいへん残念な思いをしたところでございます。

 

2.それで、国歌あるいは校歌を歌うことの指導についてでございます。

 入学式や卒業式などにおきます国旗および国歌の取り扱いにつきましては、小学校・中学校・高等学校の学習指導要領、これにそれぞれ定められておりまして、学校ではそれに基づいて指導を行っているところであります。校歌につきましては、学校入学後しばらくの間、音楽の授業や集会等の機会に歌唱の指導を行っております。こうしたことによりまして、島根県では、公立のすべての小学校・中学校・高等学校におきまして、入学式や卒業式などの儀式的行事におきまして、国旗を掲揚するとともに国歌・校歌を斉唱しているという状況であると認識いたしております。

 意義でございますが、国歌を斉唱することは、日本人としての自覚を養い、国を愛する心を育てるとともに、生徒が将来国際社会において尊敬をされ、信頼される日本人として成長していくために重要なことであります。

 また、校歌でございますが、この斉唱につきましては、学校への愛校心や誇りを高め、学校の伝統や校風の継承、発展などに役立つ大変意義のあることであるというふうに思っております。

 今後、各学校に対しましては、こうした各行事において国歌・校歌を歌うことの意義を児童生徒にしっかりと教えながら歌唱指導を行うよう今後さらに指導を強めていく必要があるというふうに感じているところでございます。

 

(問)特別支援教育について

1.「今後の特別支援教育の在り方に関する検討委員会」設置から半年が経過したが、検討内容や今後の予定を伺う。

2.現在、松江・出雲養護学校両校において教育環境上、どのような影響が出ているのか、また今後の入学者見込みから検討されている対策を伺う。

 

(答)教育長

1.「今後の特別支援教育の在り方に関する検討委員会」の検討状況についてでありますが、この検討委員会は、今年五月に設置をいたしました。

 諮問事項といたしましては、近年、増加傾向にあります発達障がいを有する児童生徒への対応、或いは、知的障がい等特別支援学校高等部生徒の卒業後の就労対策、また、児童生徒の障がいの重度・重複化、多様化が進む特別支援学校の充実策、これら十項目の検討課題について、審議が行われて参りました。

 これまでの審議におきまして、意見の主なものを二、三申し上げますと、まず、発達障がいの対応につきまして、幼稚園から高等学校までの一貫した指導内容を記載いたしました「個別の教育支援計画」、これを作成をして、これを活用した積極的な取り組みが求められていること、或いは、高等学校での支援が不足をしております。中学校までの通級指導教室のような新たな仕組みが必要であること、また、卒業後の就労対策につきましては、地域との繋がりを大切にした島根らしい就労として、農林水産業や介護等に注目すべきであると、或いは、会社では、働く体力、社会での基本、仕事に対する厳しさが必要。それから、職業教育を重視した教育内容の見直しを検討すべきであると、こういった意見が出されております。

 今後の予定といたしましては、現在、答申の取りまとめの審議が行われております。来年の初めには、この委員会から最終答申をいただく予定になっております。

 教育委員会といたしましては、その後、答申内容を踏まえまして、今後の特別支援教育の基本計画案を作成をし、県民の皆様のご意見を伺った上で、新しい計画について、策定することといたしております。

 

2.最後に、松江・出雲養護学校の生徒急増対策についてでございます。

 両校におきます、特に高等部の生徒数の増加傾向、平成十五から六年頃から見られて参りまして、議員御紹介にございました、急増対策を行って参りました。しかし、近年入学者がさらに増加をいたしまして、加えて生徒の障がいの重度・重複化、多様化傾向もありまして、両校では一層の校舎の狭隘化が進んでおります。このため、教室不足などの状況となっております。

 例えて言いますと、美術教室を窯業室として兼用したりしております。こういったことによりまして、学習の準備や片付けなどのために、授業時間が削られるといったことや、生徒によっては、学習上の混乱をきたしているというような状況もみられます。それから、作業室も不足しております。廊下や教室外を作業場所として利用している実態もございます。今後もしばらくは、さらなる生徒数の増加が見込まれております。

 このため、現在生徒の学習環境にできるだけ支障をきたさないよう教室などの確保について検討をしているところであります。

 なお、松江養護学校につきましては、現在の学校敷地の状況を踏まえまして、敷地外での施設の確保も含めて検討を進めているところでございます。

 

 

 

 


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