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尾村議員

 

(問)特別支援教育について

1.養護学校等放課後対策事業が充実するよう支援すべきと考えるが、現在の支援状況と今後の施策について伺う。

2.清心養護学校において、すべての自宅通学生への学校給食事業についての取組み状況を伺う。また、他の養護学校での、業者による特別食を食べている生徒の改善を求めるが所見を伺う。

3.養護学校の通学用スクールバス実施に向けて、保護者等の要望の把握状況と、実施に向けた検討状況、ならびに今後のスケジュールを伺う。

 

(答)教育長

 1.まず、養護学校等での放課後対策事業についてであります。

 この事業、ハッピーアフタースクール事業は、平成十三年度より全国に先駆けて実施し、自宅から通学する児童生徒が放課後や長期休業中を充実して過ごし、保護者の子育て支援にもつながるものとして行ってまいりました。

 この事業は、現在八校において、放課後の約三時間実施しており、また、夏季・冬季の延べ約四十日間実施しております。時間中、絵を描いたり工作をしたりするほか、音楽を聴いたり本の読み聞かせや遊具を使った遊びなど、様々な活動を行っており、大変好評であります。

 今後は、利用者の増加やニーズの多様化に対する対応も必要であり、関係部局と十分連携調整を図るとともに、空き教室の利用など、活動場所の確保にも工夫し、本事業が円滑に実施されるよう努めてまいりたいと考えております。

 

 2.次に、学校給食事業についてであります。

 松江清心養護学校においては、自宅から通学するすべての児童生徒に対して、学校給食を実施しておりますが、現在、食べる機能に課題のある児童生徒が在籍しており、業者に依頼して、普通食をきざんだりペースト状につぶしたりするなどの、二次的に調理した弁当を提供しております。

 本年十一月から、近くに位置する盲学校の調理施設において、児童生徒の食べる機能の段階に合わせた献立を作成し、調理した給食を提供するための必要な準備を進めているところです。

 その他の児童生徒に対しては、引き続き、民間委託による学校給食を提供していくこととなりますが、その安全性を十分確保するとともに、児童生徒の状況に合った献立による給食が提供されるよう努めてまいります。

 また、他の養護学校においても、食べる機能に課題があり、業者や隣接する福祉施設から、ペースト食やきざみ食などの特別食の提供を受けている児童生徒が在籍しております。今後も、これらの児童生徒の状況を把握するとともに、松江清心養護学校における取組の成果を見極めつつ、どのような対応が望ましいかについて、検討したいと考えております。

 

 3.次に、養護学校等における通学用スクールバスの実施についてであります。

 保護者や学校関係者の要望については、昨年九月と本年二月の二回、県内すべての盲・ろう・養護学校の通学生の保護者に対して調査を行うとともに、本年七月から八月にかけて、県内の各学校に対して運行方法についての訪問調査を実施しました。

 その結果、多くの保護者が通学用スクールバスを希望しておられ、その運行に当たっては、子どもの障害の実態に配慮することや、自宅までかその最寄りまでの送迎とすることなどの要望があったところです。

 学校関係者からは、「公共交通機関の利用に向けたステップとして、スクールバスによる通学支援を考えたい」、「校外学習への影響がない運行とすること」等の意見がありました。

 これらの意見・要望を踏まえ、現在、できる限り多くの通学生がスクールバスを利用できるような運行経路や、複数の学校を組み合わせた効率的な運行経路の設定、校外学習への影響を配慮した運行計画や、毎日の運行が可能となるような運転手の勤務形態などについて、各学校ごとの具体的な実施計画を検討しているところです。

 限られた予算の制約もありますが、平成十九年度から、可能な範囲内でのスクールバスの運行が実現できるよう、取り組んでいきたいと考えております。

 

 

 


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