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遠藤議員

(問)聾者・聴覚障がい者に対する生活、教育、情報保障等について

1.手話を主たるコミュニケーション手段とする幼児児童生徒が現在、ろう学校以外の学校において学んでいる例はあるか伺う。

2.検査によって聴覚に障がいがあると分かった場合、言語を獲得するために早期支援が必要となってくるが、ろう学校はどのような役割を担っているのか伺う。

 

(答)教育長

1.手話には、「日本手話」と「日本語対応手話」の二つがありますが、私の答弁における「手話」とは、「日本語対応手話」の意味で用いることとさせていただきたいと思います。

 聴覚に障がいのある幼児・児童・生徒は、手話や口話、五十音に対応した指文字や筆談など、一人一人の実態に応じて、教育効果のあがる有効なコミュニケーション手段を選択しながら学んでおります。

 そのうち手話を主たるコミュニケーション手段とする幼児・児童・生徒が、ろう学校以外で学んでいる例はありません。

 

2.ろう学校は、聴覚に障がいのある乳幼児の教育相談の役割も担っております。

 乳幼児教育相談においては、保護者を心理的にサポートし不安を取り除く、そして、保護者に、子どもとの日常生活や遊びをとおした関わり方のモデルを示して、言語獲得の土台を育むための視点を提供いたします。

 0歳児から2歳児に対しまして、お一人当たり月に1回から月4回の頻度で、教育相談を実施しておりますし、必要に応じまして3歳児以上にも対応しております。

 この乳幼児教育相談のために、松江ろう学校では専任教員2名、浜田ろう学校では、専任教員1名と兼務1名を配置して対応しております。

 新生児聴覚検査等で障がいが発見された場合には、医師や保健師からすみやかに、ろう学校に対して情報が入るようにしていただくことが、早期支援を始めるために重要であります。

 しかしながら、次のような例もあると聞いております。

 保護者のためらいを理由に、診断を受けてから、ろう学校を利用するまでに時間がかかる例、そして、ろう学校につなぐ重要性についての関係者の認識にやや温度差があり、結果的に支援の開始が遅れる例。

 こうした事情もありますので、ろう学校では、市町村や診療所などを訪問し、早期の情報提供や、保護者に対し、ろう学校の乳幼児教育相談を利用していただけるように勧奨するように依頼もいたしております。

 また、聴覚障がいのある乳幼児を受け入れている保育所などへの支援を行うため、ろう学校では、訪問指導、そして保育士等を対象とした研修会を実施しております。

 


お問い合わせ先

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