（問）萩・石見空港の路線維持と石見振興について

１．益田市が取り組んでいる「ライフキャリア教育」の取組みとの連携をどのように考えているのか伺う。

（答）教育長

１．益田市ではキャリア教育をさらに発展させた「ライフキャリア教育」を進めておられます。「自分の人生を能動的に生きていくことができる力を育む教育」、このように定義をされまして、地域での体験の場づくりや子どもたちが地域課題に取り組むことなどを通して、未来の益田の担い手を育成することを目指しておられます。そして小学校、中学校、高校、特別支援学校すべての校種を通じてこのような理念のもとで子どもを育てたいと、このように聞いております。

　これまでも、県立高校では、生徒の課題解決能力の育成や地域への貢献意欲の育成に取り組んでおり、例えば、益田翔陽高校では、生物環境工学科の生徒たちが、石見地域の振興に向けまして、石見空港を利用するお客様に綺麗な花を見ていただきたいという思いから、空港の待合室にプランタを設置し、定期的に入れ替えを行っております。また、スーパー・サイエンス・ハイスクールに指定されております益田高校では、一年生全員が地域研究に取り組んでおり、その多くが産業振興や観光による地域活性化と関連付けた研究に取り組んでおります。

　益田市の小中学校におきましても、地域の課題解決に向けた活動、さらには地域貢献活動を行っておられます。例えば、豊川地区では、地域の中学生が高校生と週１回集まり、地域の方とも意見交換しながら、豊川小学校内に設けられた交流スペースの改修について話し合ったり、地区の運動会や祭りを手伝ったりしておられます。小学校においても、総合的な学習の時間において、地域の高齢者福祉施設での活動や、益田市にゆかりのある雪舟をテーマにした観光ＰＲに取り組んでおられます。

　こうした、未来の地域の担い手を育成しようという大きな方向性は、私どもがめざします「教育の魅力化」と重なるものであり、益田市の「ライフキャリア教育」の推進に向けて、県教育委員会としても積極的に応援していきたいと考えております。これが基本的な立場です。その中で、益田市の「ライフキャリア教育」の観点で石見空港の活性化に資するような取組をご検討になるということでありましたら、そういった趣旨も含めて、より積極的に対応していきたいと考えております。