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平谷議員

(問)県内のいじめの現状について
1.いじめの認知件数などの現状について伺う。
2.携帯電話やスマートフォンなどを使ったいじめの実態について伺う。

(答)教育長
1.学校でのいじめの問題について、2点お答えします。
1点目は、県内のいじめの状況、現状についてです。
平成25年度の文部科学省の調査における、県内のいじめの認知件数は、国立、公立、私立全体で344件でした。内訳は、小学校が137件、中学校が142件、高等学校が60件、特別支援学校が5件でした。
議員からお話のありました平成24年度と比較すると、全体で129件の減少となっております。
また、千人あたりの件数は、全国平均より少ないという結果でした。
現在、各学校においては、授業や部活動など日々の学校生活で児童生徒の表情を注意深く見ることはもちろん、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの活用、アンケート調査の実施により、本人だけでなく周囲からの声も拾い上げるなど、様々な手法でいじめの未然防止や早期発見に向けた取組を行っています。
また、県教育委員会では「いじめ相談テレフォン」を設置し、学校へは言いにくい児童生徒や保護者の声が届くように努めています。今後も各学校ごとに策定している「いじめ防止基本方針」に基づいて、学校全体で対応していくように指導してまいります。

 

2.2点目は、携帯電話やスマートフォンなどを使ったいじめの実態についてです。
平成25年度に実施した県の調査によると、県内の中高生の携帯電話やスマートフォンなどの所持率は、中学生では56%、高校生では98%でした。現在はさらにその比率は高まっているものと思われます。
また、それらを使ったいじめの具体例としては、顔写真など個人を特定できる画像を本人の了解を得ず勝手にネット上に載せたり、普段やり取りしている仲間のうち、一人だけ情報共有の輪から外したりする、などの行為が挙げられます。
高校生においては、いじめ全体の25%以上を携帯電話やスマートフォンを使ったいじめが占めるようになってきております。
現在、県教育委員会では、専門の業者によりネットパトロールを実施し、問題発言等を検出した場合、速やかに発信者に対して削除依頼を行うなどの対応をしていますが、スマートフォンの無料通話アプリなどを使った誹謗中傷や問題発言については、発見しにくい状況にあります。
大切なことは、ネットで人を傷つけるような無責任な発言をしないことであり、児童生徒に対する情報モラル教育を充実させるとともに、保護者への啓発も併せて行ってまいります。


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