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須山議員(民主県民)

 

(問)地域文化振興のための教育活動について

1.島根県固有の伝統文化や伝統芸能を主題とした教育活動について、小・中・高それぞれにおける実績と今後の方針を伺う。

2.島根県固有の伝統文化や歴史文化を主題とした部活動の活動状況を伺う。また、このような部活動の指導者をどのように確保しているか伺う。

3.体育系部活動のように、文化系部活動でも優れた指導力を持っている教員が継続して指導できる制度の創設が必要と考えるが、所見を伺う。

4.地域の文化に触れ、伝承していく活動を学校のカリキュラムの一環として取り入れ、授業実践することが効果的と思うが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.地域文化振興のための教育活動についてお答えします。

 1点目は伝統文化や伝統芸能を主題とした教育活動についてであります。

 島根県内の小中学校では、平成17年度からふるさと教育を実践しており、地域の教育資源を活用するなかで、伝統文化を取りあげて学習しております。

こういった教育活動をさらに推進するため、平成25年度から県独自で「地域の伝統や文化を主題とした教育活動を支援する事業」を実施し、和太鼓、神楽、伝統民謡と踊りなどに取り組んでおります。

 高等学校では、特別活動の文化的行事として、伝統文化や伝統芸能に親しんだり、鑑賞したりする活動を行っている学校があります。

また、総合的な学習の時間を使って、石見神楽や銭太鼓について学ぶ機会を設けたり、伝統文化の継承をテーマとした研究発表をしたりする学校もあります。

今後の方針につきましては、第2期しまね教育ビジョン21の中で、島根への愛着と理解を深めることが必要であり、ふるさと教育や文化活動を推進することとしております。

 小、中、高等学校それぞれにおいて、伝統文化や伝統芸能についての学習が充実するよう働きかけてまいります。

 

2.2点目は、伝統文化や伝統芸能を主題とした高等学校等の部活動と指導者の確保についてであります。

 高等学校と特別支援学校の文化系の部活動において、伝統芸能に取り組んでいる学校は、県立学校が6校、私立高等学校1校、計7校です。

 顕著な活動の例としては、出雲農林高等学校の出農太鼓、浜田商業高等学校の郷土芸能部が取り組んでいる石見神楽などがあげられ、全国高等学校総合文化祭に出場したり、表彰を受けたりしております。

 指導者につきましては、全体7校のうち、学校の教員が2名で2校、地域の外部講師が5校であります。

 伝統芸能などにおける技術や表現の専門的な指導ができる教員の指導者は限られているため、県の指導者派遣事業によって、地域で活躍しておられる外部講師の確保を図っているところです。

 

3.3点目は、文化部指導教員の配置についてであります。

 部活動を指導できる教員の配置については、活動の継続性という観点から、学校や地域の実情を踏まえつつ、配置年数を柔軟に運用するなど、現行のいわゆる人事異動ルールの中で、対応を行ってきております。

 今後も、学校個別の問題につきましては、活動の現状や指導者の将来的な配置などの点を考慮し、現場の実態をよくお聞きしながら、可能な範囲で人事異動上の対応を行ってまいります。

 

4.最後に、高等学校のカリキュラムに伝統文化や伝統芸能を取り入れることについてであります。

 特別活動の文化的行事や総合的な学習の時間に行われている安来高校での銭太鼓、浜田商業での石見神楽などの活動は、高等学校のカリキュラムに位置づけられております。

 これらの学習にあたっては、学校の特色づくりなどのための活動費を配分しているところですが、今後も、すぐれた事例を周知するなど、地域の文化を伝承していく教育活動の促進に努めてまいります。

 

 

 

 


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