（問）知事の政治姿勢について

１．「はだしのゲン」の閲覧制限はマスコミの圧力により松江市教育委員会の要請の撤回となったとの批判があるが、これを教育委員長はどのように感じたか伺う。

２．学校図書の閲覧制限について、松江市教育委員会は批判に動ぜずじっくり本質的な議論を重ねて欲しかったと思うが、見解を伺う。

（答）教育委員長

１．松江市教育委員会の対応についてのご質問にお答えいたします。

　今回、松江市教育委員会においては、「はだしのゲン」の取扱いについて、「要請前の状態に復することが妥当であり、復した後の取扱いについては、学校の自主性を尊重する」との決定が行われました。

　これは、教育委員の皆さんが、現場の学校等の意見や各方面での議論等も踏まえ、慎重に、また真摯に議論を尽くされ、市の教育委員会としての考え方を示されたものだと理解しております。

　この考え方を踏まえ、今後、各学校において学校図書館の運営が適切に行われていくものと考えております。

（再質問）

１．「はだしのゲン」についての松江市の対応は、教育委員会、学校現場とも手続論に終始し、教育上の影響について議論が行われていない。こうした議論を行うべきであったと考えるが、教育委員長の所感を伺う。

（答）教育委員長

１．先ほどのお答えと重複するようでございますが、この問題につきましては、当事者であります松江市教育委員会の皆さんが、慎重に、真摯に議論を尽くされた上で到達した結論であり、県の教育委員長といたしましては、その判断を重く受け止め、これ以上の論評につきましては控えさせていただきたいと思います。

（答）知事

２．小中学校の教育の在り方につきましては、それぞれの市町村の教育委員会が担当しておられるわけであります。

　今回の問題につきましては、松江市教育委員会におかれまして様々な観点から議論をされ、今回の方針を決定されたものであります。

　今後、松江市教育委員会と現場である学校とが、よく話し合いながら協力して学校図書館を運営し、子どもたちの読書と学習の場として一層充実されるように望むところであります。