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足立議員(民主県民)

 

(問)離島・中山間地域の高校魅力化・活性化事業について

1.これまでの取組状況と成果と課題についてどのように評価しているか伺う。

2.事業全体の実施期間は、平成23年度から26年度までとなっており、飯南高校、津和野高校など5校は今年度で終了するが、今後の計画はあるのか伺う。

3.事業実施による教員の多忙化や平成27年度より大学入試試験制度が変わり、小規模校にとってより厳しい状況になると聞いており、教員の増員も必要と考えるが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.2.私から、大きく2点ご質問をいただきました。

 1点目が、離島・中山間地域の高校魅力化・活性化事業についてでございます。

 まず、これまでの取組状況と成果・課題ということでありますが、この事業の対象校は8校であります。すべての学校で地元の町村と一緒になりまして実行組織を設立をし、津和野高校の例をご紹介いただきましたが、地域と連携した事業、地域の資源や人材を活用したユニークな取り組みが行われていると承知をいたしております。

 この事業によりまして各学校・地域ごとにそれぞれ課題を抱えながらも、高校魅力化・活性化の機運が生まれ、とりわけ各地域におきまして、定住対策や地域活性化と一体となった高校魅力化に対する支援の動きが活発になったことは、大きな成果であるというふうに思っております。

 一方で、この事業の最大の目的であります高校の魅力化により生徒を確保するという点に関しましては、この短期間で一挙に成果が出るものではないということも事実でございます。

 今後の計画でございますが、この事業のあり方につきましては、今後、今申し上げましたような各学校・地域の取り組み状況、それから成果・課題、こういったことをさらに整理をいたしまして、来年度予算に向けて検討を進めてまいります。

 

3.それからもう1点、小規模校の教員の増員が必要ではないかというお尋ねでございます。

 中山間地域の小規模高校では、教員の配置数の関係から、すべての科目を正規の教員が受け持つということは大変厳しい実態にあると承知をいたしております。

 この教員の配置の考え方・方法でありますが、学級数によって定まります教員定数に加えまして、一定の要件、例えば少人数指導、中高一貫教育、普通科での職業科目の開設など、こういったことを行う場合に加配措置がございます。

 このため、県内の中山間地域にあります小規模校におきましても、できるかぎり教育活動に支障がないよう、例えば飯南高校や吉賀高校におきます中高一貫教育、こういったものに伴います加配措置、こういった加配措置を活用いたしまして教員配置に努めているところでございます。

 今後とも、こうした教員配置に、可能な工夫をこらしていきたいと思っておりますが、基本はやはり国の定数配置の基準でございます。今年から離島地域に対しては特別な加配が措置されております。これまでも国に対しまして、「中山間地域の小規模校への教員のさらなる配置」について要望してまいりました。今後とも引き続き強く要望してまいりたいというふうに思っております。以上であります。

 

 

 

 


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