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成相議員(無)

 

(問)育英会奨学金について

1.育英会奨学金について、県下の貸与と滞納の状況を伺う。また、過酷な償還金徴収とならないよう求めたいが、如何か。

2.高校奨学金の応募状況を伺う。

3.奨学金の募集時期を九月に限定している理由を伺う。

4.高校入学後に奨学金の応募が多数ある理由を伺う。

5.奨学金と社会福祉協議会の修学資金、あるいは教育ローンの違いを伺う。

また高校入学後五月末の早い段階で支給するための応募期限を伺う。

6.奨学金の応募期間を延ばすなど利用者の要望に柔軟に対応できる事務の見直しを図るべきと考えるが、如何か。

 

(答)教育長

1.おたずねのございました奨学金でございますが、高校奨学金事業についてお答え致します。

 この事業ですが、平成十七年度に国から県に事業が移管されまして、島根県におきましては公益財団法人島根県育英会において実施がされているところでございます。

 その実績ですが、今年度の貸与額三億八千二百万円となっております。それから滞納状況、回収率でございますがこれは昨年度、二十三年度ですが八五・五パーセントとなっております。

 それから滞納にあたっての徴収でございますが、県内では滞納者への対応につきましては、一律的な督促ではなくて、個別に面談をして事情を勘案するなどの対応をとっていると承知をしております。

 

2.高校奨学金には三種類ございます。ひとつが中学三年生の時点で申し込みます「予約採用」、それから高校入学後に申し込みます「在学採用」、それから高校在学中に保護者の失職、災害などで家計が急変した場合に対応致します「緊急採用」の三種類がございます。

 それぞれの応募状況ですが、本年度、平成二十四年度ですが、予約採用につきましては募集人員二百九十人に対しまして三百二十六人の応募がございました。結果辞退者がありましたため二百六十四人を採用致しております。

 また、在学採用につきましては募集人員二百人に対しまして百七十三人の応募でございます。辞退者を除きまして百六十三人を採用致しております。緊急採用につきましては四人を採用でございます。

 

3.高校への進路をどうするかという選択にあたりましては、経済的な事情も要素になろうと思っております。

 このため、進路選択の最終段階であります十二月には奨学金の選考結果を保護者の方々に知らせたいというふうに考えておりまして、それまでの審査等の期間も考慮致しまして募集の締切を九月末にしていると承知しております。

 

4.これは推測になりますので、ご堪能いただきたいと思いますが、理由として考えられますのが、保護者の方々にとっては予約応募時、中学校の九月まででございますが、この時点ではまだ高校入学後に必要な費用が実感できていないのではないか、したがって奨学金の必要性についてまだ判断されていなかったということがひとつ考えられます。

 それから大学に比べまして自宅通学が多いため、高校進学後の経済的な面に意識がまだそこまで向いていない保護者もいらっしゃるのではないかと思っております。ただ高校入学後になりますと、通学、制服、教材、部活動費、こういった経費が発生致しますと、そうしたことで奨学金が必要と判断をされまして、在学採用に応募される方がかなりおられるのではないかというふうに推測を致しております。

 

5.今の制度は九月末までに予約をいただくということで、なぜそうしているかというと、先ほど申し上げました進路決定するまでに、なるべく保護者の方に審査結果をお知らせしたいということで、一斉に九月末ということにしているところでございます。

 これにつきましては、今ございました、保護者の方に、九月末に予約募集を締め切るにしても、奨学金について、高校入学後の経費等も含めまして、詳しくしっかりと説明していく、周知を図っていくことが大事だと思っております。

 

6.今議員がおっしゃいましたことも十分にふまえてやりたいと思っております。

 先ほど申し上げました周知を当然図っていくことはもちろんでございますが、それから、生徒・保護者のご要望・意見や、中学校・高校の現場の実情、こういったことも聞きながら、今ございました奨学金を必要としている方にとって利用しやすい制度になりますよう、「予約採用」の募集期間あるいは「緊急採用」の要件等についても、育英会と一緒になって検討して参りたいと考えております。

 

 

 

 


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