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吉田議員(自民)

 

 

(問)竹島について

1.将来の国づくりに関わる子供の教育まで他国が干渉することは、国際常識としては考えられないことと理解しているが、所見を伺う。

2.竹島について実際にどのような記述がなされているのか、竹島について「日本固有の領土」「韓国に不法占拠されている」と明記した教科書はあるのか伺う。

3.韓国の教科書は当然政府の意向が反映されているわけだが、日本の教科書との記述内容の違いについて具体的に伺う。

4.領土問題や歴史問題で教科書に政府見解を反映させる方向が出されたが、今後、竹島に関する教科書記述は具体的にどう変わってくると認識しているのか、その見通しについて伺う。

 

(教育長)

1.ご指摘がございましたように、そもそも教科書は、国の将来を担う子どもたちを育んでいくための、主たる教材として重要なものであるというふうに思っております。その記述内容につきましては、日本国憲法や教育基本法を踏まえまして、法令に基づいて作成されるものと承知をいたしております。

 

2.直近の教科書改訂におきまして、社会科の教科書での竹島の記述、増加をいたしております。

 まずその内容でございますが、まず1点目が、社会の教科書の内、竹島の記述がある教科書の数でございます。小学校では、総数5種のうち、5種とも記載がされております。それから中学校は、地理・歴史・公民と分かれておりますが、総数18種のうち、13種で記載がございます。それから、高等学校。これも地理歴史・公民ですが、総数44種のうち36種で記載がございます。

 次にその内容でありますが、お尋ねでございました、まずひとつ目が、竹島が我が国の固有の領土であるという記述があるもの。小学校ではございません。中学校では、8種、高等学校では6種でございます。それから、もう一点ございました、韓国によって不法に占拠されているという記述があるものでありますが、小学校では1種、中学校では4種。これは先ほど申しあげました、竹島が我が国の固有の領土であるというのと併記をされております。4種でございます。それから、高等学校では1種という状況でございます。

 

(追加質問)

 竹島について実際にどのような記述がなされているのか、具体的な記述について伺う。

 

(答)教育長

 具体的記述ですが、実は、いろいろと申しますか、例えば、先ほど申しあげました教科書によりましては、竹島について韓国が不法に占拠している、或いは、竹島は日本固有の領土だというような記述がはっきり書いてある教科書、これは先ほど申し上げた種類でございます。その他、地図上で竹島の位置を記載をしているもの、そういった形で、様々な記載がなされているというのが現状でございます。

 それから、もう1点、小学校でありますと、社会科1つでございますが、中学校になりますと、地理・歴史・公民、先ほど申しあげました。それから高等学校におきましても、高等学校の場合は、地理・日本史とか、もう少し細かい区分になるわけであります。ちょっとこの数字、今具体的に申しあげますと、複雑になります。数字は先ほど申しあげた通りでございますが、特に中学校におきましては、学習指導要領の解説におきまして、特に地理的分野で、竹島の記述を充実するようにという記載がございますので、特に地理的分野につきましては、全ての教科書で竹島の記載がなされておるというようなことでございます。歴史的分野では、やや記載が薄いかなというのが、中学校段階の印象でございます。現状では以上でございます。

 

3.韓国の教科書でございますが、第2期の島根県竹島問題研究会、最終報告書が出されておりますが、その報告書によりますと、例えば次のような問題点がございます。

 例えば、竹島は6世紀から自国の領土であるという記載。あるいは、江戸時代に安龍福(あんりゅうふく)が幕府に竹島を朝鮮領と認めさせた。あるいは、第2次大戦後に、連合国軍の総司令部が出しました、竹島に日本の行政権が一時的におよばないことを定めた指令、こういったことに基づきまして、竹島が日本の領土から除外をされた。こういった記述があるとされております。これらの記述は、歴史的事実や、国際法上の通則によらない誤った記述であると理解をいたしております。

 また、こういった記述内容の違いに加えまして、日本の教科書と比べますと、大きな紙幅をさいている、言い換えますと分量が多いということに日本と韓国の教科書の違いがあるというふうに理解をいたしております。

 

4.ただいま議員の方からございました、先月でございますが、国の方で教科書改革実行プランが策定をされまして、その中に、平成26年度から適用されます教科書検定基準等の改正、こういうことが盛り込まれているところであります。

 これによりまして、教科書については、政府の統一的な見解が具体的に記述されるとともに、従来にも増して教育基本法の目標を具現化するための教科書編集が進められるようになるというふうに理解をいたしております。

 こうしたことから、竹島が我が国固有の領土であること、あるいは韓国による占拠が不法である、こういったことはもとよりでありますが、真の日韓友好の実現のために、竹島問題の解決が必要であることなど、教科書記述が充実した内容になるものと考えております。

 

 

 

 


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