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浅野議員(自民)

 

(問)教育力の向上対策について

1.松江北、松江南、松江東、出雲、浜田、益田の六高校において、理・数・英・国・社の教科担当教諭が活動の顧問、生徒指導部長を兼務している実態について伺う。

2.高校の部活動指導を免除することにより、担当教科に集中し、創意工夫した授業を行わせることについて、所見を伺う。

3.鳥取県では高校の部活動に積極的に外部指導者の派遣を行い、予算額は本県の数倍と聞いているが、両県の比較について伺う。

4.県立高校の地域ブロックごとに、外部専門指導者と各学校関係者が部活動について協議することにより、高校の部活力が向上すると考えるが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.私からは、高校の部活動についての御質問にお答えをいたします。

 大きく二点ございました。

 一点目が教員の教科と部活の担当の状況、それから外部指導者の派遣、この二点でございます。

 まず、一点目の教員の教科と部活の担当の状況でございます。

 御質問ございました松江北高校始め六つの普通高校での理科、数学、英語、国語、社会でございますが、社会は今は地理歴史、公民でございます、この科目の担当教諭でございますが、現在二百三十三名おります。このうち部活動の顧問、この顧問といいますのは、一つの部活動に通常二名程度の顧問を配置をいたしております、そういった部活動の顧問、それから生徒指導部長、これを担当しておりますのが二百二十五名ということでございまして、先ほど全体が二百三十三名でございますので、ほとんどの教員が部活動ないし生徒指導を担当しておるというのが実情でございます。

 

2.次に、この中で理科とか数学、英語、国語、歴史、公民、これらを担当している教諭は部活動等の指導を免除したらどうかという御指摘でございます。

 部活動につきましては、生徒にとりまして、高校生活を送る上で大変重要な活動だというふうに思っておりまして、可能な限り、多くの部活動を設けまして、先ほど申し上げましたように、全教職員で分担をして担当をしている状況にございます。そういった中で、教科を担当しております高校の教員は、授業の準備とか評価とか補習とか、そういった教科指導に加えまして、今申し上げました部活指導、生徒指導、こういったことでいろんな業務を担当しているわけでございます。

 そういう中で、そういった教科指導あるいは部活動、生徒指導、これら全般にわたって高い指導力を発揮しているという教員も多いと思っております。が、一方で、そうした多岐にわたる指導の時間の確保に苦労する、あるいは部活におきましても専門外ということで、精神的な負担を感じているという教員もいることもまた事実でございます。ただ、部活動は学校教育の一環でございます。生徒の安全面の確保を含めまして、管理上、教員が部活動を監督するということは最低必要だと思っております。そういった中で、例えば外部の専門指導者を活用いたしまして、例えば技術指導面で教員の負担の軽減が図れないか、あるいは、あわせまして、そういったことによりまして、部活動の活性化が図れないかといったようなこと、そういったことを各高校の実情もございます、意見も聞きながら、どういった工夫が可能か、今後、いろいろな角度から検討していきたいというふうに思っております。

 

3.それから、大きい二点目でございます。

 外部指導者の部活動への派遣でございます。

 本年度の、鳥取県との予算の比較という御質問でございますが、高校の部活動への外部指導者の派遣経費でございます、今年度の予算でございますが、体育部系で鳥取県が八百万円の予算を組んでいるようでございます。島根県は二百三十四万円ということでございます。それから、文化部系でございますが、鳥取県が千四百五十万円の予算でございます。島根県は百五十万円ということでございます。

 

4.それから、これに関連いたしまして、議員のほうから、地域ブロックごとに外部指導者とそれから学校の関係者と協議する場を設けたらどうかという御提案でございます。

 先ほど、知事から御答弁いたしましたように、現在、外部のこういった専門の指導者を活用することにつきまして、私ども検討を進めているところでございます。外部の指導者を活用する例といたしましては、例えば教員の異動によりまして専門的指導者がいなくなった部活、あるいは高度の専門的な指導を必要とする部活、あるいは地区ごと、あるいは全県から集まって合同の研修、練習を行う、そういった際に専門的指導者を派遣をする必要がある、こういった場合に外部の指導者を活用していくということが考えられます。

 そうしたいろんな状況に応じまして、適切に外部指導者を確保する、あるいは部活の指導方法の改善などを通して部活の活性化を図っていく、そういうためには、御提案がございましたように、関係団体、学校関係者が連携、協力していくことが大切だと思っております。そのための協議の場を設けるということは大変意義のあることだというふうに思っております。

 現実的には、体育系あるいは文化系、また地域、学校によってそれぞれ事情も異なると思います。必要に応じまして、実情に合ったさまざまな形で協議を行っていくことが適切ではないかなというふうに思っております。

 ちなみに、現在、学校での部活動の現状でありますとか、地域での人材の確保、こういったことについて学校関係者、関係団体と協議を進めているところでございます。今後、部活力の向上を図るために、外部指導者の活用に積極的に取り組んでまいりたいというふうに思っております。以上であります。

 

5.外部指導者の派遣について、今後の予算の取組も含め、知事の所見を伺う。

 

(答)知事

5.次に、小中学校などの部活動における外部指導者の派遣についての御質問でございます。

 御紹介がありましたように、専門の技術、能力を持ち、経験豊かな地域の社会人の方々が外部指導者として小中学校等におきます部活動の指導を行っているわけでございます。これは、部活動の活性化、地域社会との連携、子どもたちが社会人と接する場としても大変有意義だというふうに、私どもも考えております。現在、教育委員会で外部指導者の活用について学校関係者等と協議をしているところであります。来年度に向けまして、学校のニーズに合わせまして、外部指導者の活用が図られるよう、私としても取り組んでまいりたいというふうに考えているところであります。

 

 

 

 


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