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中島議員(自民)

 

(問)フッ化物洗口について

1.フッ化物洗口の保育所・幼稚園・小中学校の実施状況及び今後のフッ化物洗口の推進についての所見を伺う。

2.特別支援学校における今後のフッ化物洗口の取組について伺う。

 

(答)教育長

1.まず、フッ化物洗口の実施状況についてであります。

 本年三月の調査によりますと、十五の市と町で、保育所が四十七園、幼稚園が四園、小学校が八十一校、中学校が十四校となっております。中でも、津和野町が100%、邑南町が保育所と小学校で100%、中学校で三校中二校と積極的に取り組んでいます。

 小中学校の児童・生徒数でみますと、小学校では、児童の19%にあたる約七千四百人が、中学校では、生徒の7%にあたる約千五百人という状況であります。

 児童生徒のむし歯予防については、まず、生活習慣としての「歯磨き」を徹底することが第一義として指導してきております。

 学校でのフッ化物洗口については、いくつかの課題がありまして、

・フッ化ナトリウムは劇薬であり、その取り扱いは学校歯科医か薬剤師が行わなければならないこと。

・希釈したフッ化ナトリウム液十ミリリットルを口腔内(口の中に)に含み、液が歯の表面に行き渡るように約一分間軽く頬を動かし、液を飲まずに捨てること。

・その後、三十分間は飲食やうがいができないこと。

・児童、生徒や教員に時間的な負担がかかること。

 などが広く普及に至らない要因ではないかと考えております。

 フッ化物洗口の推進については、県内の各保健所単位の(健康福祉部長が申しましたように)歯科保健連絡調整会議等を通じて、市町村の関係部局や学校の保健担当者に情報を提供し、普及啓発に取り組んでおり、このような諸課題を整理する必要があると考えております。

 

2.次に、特別支援学校におけるフッ化物洗口の取組についてお答えします。

 特別支援学校では、個々の児童生徒の状態に応じた歯磨き指導を個別指導で行っております。

 フッ化物洗口については、先ほど述べましたような課題に加え、身体的な事情や理解力等により全児童を対象とすることは困難であろうと思いますが、関係者とともに諸課題を整理していく必要があると考えております。

 


(問)食育について

1.全国学力・学習状況調査を踏まえ、児童生徒に対し今後どのように食育に取り組むのか伺う。

2.「しまね教育ビジョン21」に掲げる、望ましい生活習慣の確立や食育の充実について、現在の取組と今後の方針について伺う。

3.第四回食育推進全国大会の計画立案に積極的に参加し、多くの児童生徒が参加し、そして児童生徒自身が食育の重要性をより深め、学力を含めた児童生徒の健やかな成長に寄与できる大会とするべきと考えるが、所見を伺う。

 

(答)教育長

1.2.次に、「食育」と「生活習慣の確立」を今後どのように取り組むかについてお答えします。

生活習慣や食生活が健全に営まれることが、子どもたちの知・徳・体の調和のとれた成長の基盤になるということであります。

本年三月に改訂した「しまね教育ビジョン21」でも、こうした考えに基づき「望ましい生活習慣の確立」や「食育の充実」を掲げ、子どもの心と身体が健やかに育つための「バランスのとれた食事」「十分な睡眠と休養」「適度な運動」を生活習慣として定着させていく県民全体の運動として取り組むこととしております。

なかでも「食育」は、日本の食文化や食事情、自然の恵みや食べ物を作る人への感謝の気持ちなど、食とその生産について、総合的に学ぶ機会となると思っております。

また、朝食を摂ることによって、体温や血糖値が上がり、脳が活性化されることも科学的に検証されていることから、朝ごはんを食べるということは「学力向上」に繋がると考えております。

食育についての理解を分かりやすくするため、「すこやかしまねっこ」それぞれの頭文字からスローガンを作るなど工夫をした「食の学習ノート」を使い、「総合的な学習の時間」などで学習しており、今後も様々な機会を捉えて、「食の学習」を広げ、深めてまいりたいと考えています。

 

3.次に、来年六月本県で開催が決定しました「第四回食育推進全国大会」についてであります。

県では、健康福祉部、農林水産部、教育委員会が三部共管で取り組み、全ての島根県民が「食べる知恵」を身につけ、先程述べました食育の意義への理解を深める絶好の機会にしていきたいと考えております。

 とりわけ(提案のありました)児童・生徒とその親世代にとって有益な大会となることを目指しています。大会日程は、土・日曜日に当たっておりまして、学校としての参加は難しいと思っておりますが、できるだけたくさんの親子が参加できるような内容を工夫あるいは検討してまいりたいと考えております。

 


お問い合わせ先

島根県教育委員会

〒690-8502 島根県松江市殿町1番地(県庁分庁舎)
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