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角議員(民主)

 

(問)障害者雇用について

1.障害者の雇用について、来年度の教員採用に向けての状況を伺う。

 また、教育委員会全体での雇用率アップの方策について伺う。

2.養護学校卒業後の進路状況と、就業先開拓についての取組について伺う。

 あわせて、年々増加する児童生徒を受け入れる学校整備も必要と考えるが、その計画を伺う。

 

(答)教育長

1.まず、障害者雇用の促進に係るご質問についてお答えします。

 障害者雇用率については各任命権者ごとに基準達成を求められていることから、本県教育委員会においても本年度から「身体に障害のある者を対象とした選考枠」を新たに設け、障害者雇用を図ることとしたところです。

 この選考枠に対しては一名の応募があったものの、その方については、結果として採用に至りませんでしたが、これとは別に、一般の採用区分において一名を来年度の採用予定者として名簿登載したところです。

 障害のある人が教員として勤務することは、職務の性格上、人材を得にくいことも事実でありますが、「身体に障害のある者を対象とした選考枠」については来年度以降も継続する考えであります。

 障害者の雇用率向上に向けて今後とも地道な努力を積み重ねてまいりたいと考えております。

 

2.次に、養護学校卒業後の進路状況についてであります。

 平成十六年度から十八年度の三年間について、知的障害者を対象とする特別支援学校卒業後の進路状況を見ますと、

(事業所等への一般就労率)

 二十七%、三十%、三十三%

(福祉施設への入所や通所する福祉就労率)

 五十七%、五十七%、五十九%、

(職業訓練校等への進学率)

 三%、二%、二%

などであり、一般就労率は、全国平均の約二十三%より高い数値となっていますが、十分でないと承知しております。

 次に、就業先開拓に対する取り組みについてであります。

 平成十年度から進路開拓や職業教育、卒後支援を推進するため、県で独自の「特別支援学校進路開拓推進事業(あいワーク)」を実施してきております。その中で、職場開拓については、平成十八年度、知的障害者を対象とする各特別支援学校の教職員が企業・事業所三百三十一社を訪問し、うち百七十一社から職場実習の協力をいただきました。

 また、今年度からごく少人数ではありますが、県でも特別支援学校の職場実習受入れを始めており、七月に障害者福祉課、十月に松江教育センターで行ったところであります。

 さらに、松江養護学校が松江農林高校の圃場を利用して行っている農業実習や、今後拡充を計画している洗車実習が、新たな職種開拓につながることを期待しております。

 今後とも、福祉・労働等関係部局と密接な連携を図りながら、就業先の開拓に努めてまいりたいと考えております。

 次に、年々増えている児童生徒を受け入れる学校の整備についてであります。

 近年、知的障害者を対象とする特別支援学校高等部の生徒が増加しておりますが、この対応としては、1.県立高校への分教室の設置2.スクールバスの配備による通学の利便性の向上3.他の特別支援学校の活用など多角的な検討を各地域ごとに行ったうえで結論を出す必要があると考えております。

 なお、特別支援学校高等部の実習の場の確保と高校生との交流を進める観点から、松江養護学校では、(それまで休止していた松江農林高校の寄宿舎を、今年の四月から農業実習施設として活用しております。)先ほども述べましたとおり、さらに拡充してまいりたいと考えております。

 また、益田養護学校では、益田翔陽高校との交流において、高校の施設を活用した、いちごジャム作り等を行っており、他の養護学校においても、同様の取り組みが行われております。

 今後、このような取り組みをさらに進めてまいりたいと考えております。

 


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