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石橋議員(県)

(問)教育問題について

 学校の信頼性確保について所見を伺う。(教育委員長)

 

(答)中村教育委員長

 石橋議員のご質問にお答え致します。

 まず、子どもたちとの「米作り体験」のご指導にお礼を申し上げます。

 学校の信頼性の確保についてでありますが、ゆとり教育は、〔ゆとり〕の中で子どもたちが〔生きる力〕を育んでいくことを基本的なねらいとしています。

 指導要領が改訂され四年が経過いたします。

 この間、社会の変化は予想以上に速く、学力の低下や不登校など、子どもたちをめぐる様々な問題が指摘されております。

 県教育委員会では、二年前の平成十六年三月に「しまね教育ビジョン21」を策定し、子どもたちが知・徳・体の調和のとれた発達のもとに、社会や人との関わりの中で、自分の生き方を考え、決定し、行動していく力や問題解決能力を身に付けることをめざして各種施策に取り組んでまいりました。

 その取り組みの代表的な事業として、「ふるさと教育推進事業」を創設致しましたが、先般も県下5カ所において「ふるさと教育フェスティバル」が開催され、初年度ながらも地域あげての熱心な取り組みの様子と、その成果をうかがうことができました。

 私も川本でのフェスティバルに参加致しましたが、児童と学校、地域住民との共同による「田植えばやし」の伝承や、シャクナゲ、えごまの育成栽培やその活用方法など、学校だけでは体験できない参加者の生き生きとした発表を目の当たりにして、とても感激したところでした。

 学習指導要領にも、体験的な学習の重要性が示されておりますが、このように生きた体験や人々との関わりをよりどころとして、感動したり、驚いたりしながら考えを深める中で、自らを高め、夢を育むことができると思います。

 昨今、学力低下が問題となり、いわゆる「受験のための学力」を重視するといった議論が多くなされております。もちろんそのことも重要でありますが、それとともにこれまで述べてきたような取り組みを通し、子どもたちが自ら体を動かし考えながら、「わかる授業」「楽しい授業」を進めることが大切であります。そうした、目が輝き、新たな発見などで生き生きとなった取り組みが、保護者の信頼を確保していくことにつながるものと考えております。


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