大量の土・石・砂などが、集中豪雨などによる大量の水と混じり合って、津波のように流れ出すもの。流れの先端部に大きな岩があることが多いために破壊力が大きく、スピードも速い。
(県内危険箇所数8,120箇所)
粘土などの地中の滑りやすい層に地下水が入り込み、地面がズルズルと動き出すもの。一度に広い範囲の地面が移動するため、道路や建物の被害が広い範囲に及ぶ。
(県内危険箇所数264箇所)
雨で地中に染み込んだ水分が土の上の抵抗力を弱め、弱くなった斜面が突然崩れ落ちるもの。突発的に起こり、スピードも速い。地震をきっかけに起こることもある。
(県内危険箇所数13,912箇所)
(注意)危険箇所は、現在の技術水準の調査によって把握されたもので、危険箇所以外でも土砂災害が発生する可能性はあります。
土砂災害
1時間に20ミリ以上、降りはじめてから100ミリ以上になったら要注意。
降っている雨の量を知ることは大切です。ひどい雨だなと思ったら、空き缶などを外に置き、一時間に溜まる雨の量を測ってみるのも一つの方法です。
土砂災害については、一時間に20ミリ以上、または降りはじめてから100ミリ以上の降雨量になったら要注意です。
災害の危険から身を守るためにも、自分の家の立地条件を把握しておきましょう。特に、造成地・海岸地帯・河川敷・ゼロメートル地帯・扇状地・山岳地帯などに住む場合、日ごろからの十分な準備と早めの避難体制が不可欠です。
丘陵を切り崩してつくられた造成地では、場所によっては、地質・地形が不安定になりやすく、豪雨に見舞われると地盤がゆるみ崩れる可能性があります。水抜き穴から濁り水が出始めたら要注意。
高潮の要注意地帯。満潮の頃台風が接近すると高潮は猛威をふるう。とくに低い土地では厳重な警戒が必要。
山間部の集中豪雨に用心したい。豪雨によって山崩れが起こると土石流が扇状地を直撃する。避難の準備は早めに。
昔、河川敷だったところや河川の流域は豪雨によって洪水に見舞われる危険が大きい。洪水警報が出されたらいつでも避難できる体制を。
大きな災害が発生した場合、電話は不通となり、道路や橋の損壊などによって道路交通が著しく阻害され、防災関係機関への通報が困難となります。防災関係機関の活動能力も著しく低下することが予想されます。
このような場合において住民が地域ごとに団結し、組織的に行動することによって、被害の防止または軽減を図ることができます。
そのため、県では防災活動を行うための住民の自主的な組織(自主防災組織)づくりを進めています。この組織は、災害に備えて日ごろから防災知識の普及、防災訓練の実施、防災資機材の整備等を行い、災害発生時には情報の収集伝達、負傷者の救出救護、住民の避難誘導、給食給水などの活動を行う住民自らの組織です。
万が一に備えて、隣近所で話し合い、自主防災組織づくりを進めましょう。組織づくりについての相談は、市町村の防災担当課、最寄りの消防署で受け付けています。
災害を未然に防ぎ、被害を最小限に食い止めるためには、日ごろから次のようなことを心掛けることが必要です。
災害は突然起こります。ちょっとした油断や家財道具への執着が避難を遅らせ、大事を招く例はこれまでの災害で数多く残されています。
もし、危険を感じたり、危険が迫ったときには、絶対にあわてないで避難することが大切です。
持出品のチェックをしましょう。
現金、権利証書、貯金通帳、免許証、健康保険証など。
かんぱん、缶詰など火を通さないでもたべられる物。ミネラルウォーター、水筒など。
目薬、傷薬、胃腸薬、救急絆創膏、包帯、抗生物質など(病人やお年寄りの常用薬を忘れずに)。
下着、タオル、紙おむつなど。
予備電池は多めにストックしておく。
懐中電灯(できれば1人に1個。予備電池を忘れずに)、ろうそく(安定感のある太くて短い物を)。