（１）事業概要

　●県内全域をエリアとした三次医療を担う基幹的病院として、高度・特殊・専門医療を提供するとともに、地域医療への支援などの役割を果たした。

　●高度救命救急センター、総合周産期母子医療センター、地域がん診療連携拠点病院機能を有するとともに、ドクターヘリの基地病院として救命救急医療に取り組んだ。

　●患者数等の状況

　診療科数：２６科、病床数：６１８床

（２）収益的収支

収益

　●医業収益は、前年度比125百万円の減収

　・入院収益：患者数は減少したものの診療単価が増加し、78百万円の増収

　・外来収益：診療単価は増加したものの患者数が減少し、168百万円の減収

　・その他医業収益：室料差額収益の減収等により34百万円の減収

　●医業外収益は、新型コロナ関連補助金の増加等により前年度比772百万円の増収

　●特別利益は、新型コロナ対応従事者慰労金等により前年度比315百万円の増収

費用

　●医業費用は、前年度比114百万円の減

　・ 給与費：会計年度任用職員制度による支出科目の変更等により111百万円の増

　・ 材料費：薬品費の増等により18百万円の増

　・ 経費：会計年度任用職員制度による支出科目の変更等により114百万円の減

　・ 減価償却費：器械備品減価償却費の減により62百万円の減

　●医業外費用は、控除対象外消費税の増等により前年度比19百万円の増

　●特別損失は、新型コロナ対応従事者慰労金等により前年度比508百万円の増

経常損益

　●経常損益は192百万円の利益計上となり、前年度比743百万円の改善

純損益

　●純損益は1百万円の損失計上となり、前年度比550百万円の改善

（３）資本的収支

　●収入は企業債や企業債償還金に充当する一般会計負担金等で2,169百万円

　●支出は建設改良費や企業債償還金で3,125百万円

　●収支不足額956百万円については、過年度分損益勘定留保資金等により補填

（４）貸借対照表

　●期末現金預金残高は949百万円で、前年度比677百万円の減

　●年度末の新型コロナ関連補助金に係る未収金等があるため、実質的残高は1,257百万円

　別表：令和２年度中央病院決算状況（PDF57KB）

（１）事業概要

　●県の精神医療の基幹的病院として精神科救急・急性期医療や児童・思春期の精神疾患治療など医療の提供に取り組んだ。

　●平成２９年１０月から指定を受けている医療観察法指定入院医療機関の運営により司法精神医療の提供にも取り組んだ。

　●患者数等の状況

　診療科数：３科、病床数：２２４床

（２）収益的収支

　収益

　●医業収益は、前年度比21百万円の減収

　・ 入院収益：診療単価は概ね横ばいだが、患者数が増加し1百万円の増収

　・ 外来収益：診療単価及び患者数が減少し11百万円の減収

　・その他医業収益：一般会計負担金の減等により11百万円の減収

　●医業外収益は、新型コロナ関連補助金の増加等により前年度比66百万円の増収

　●特別利益は、令和元年度に発生した夜間看護配置加算の再請求の終了等により前年度比21百万円の減収

　費用

　●医業費用は、前年度比1百万円の増

　・給与費：退職給付費の減等により4百万円の減

　・材料費：薬品費の減等により3百万円の減

　・経費：修繕費、委託料の増等により17百万円の増

　●医業外費用は、大きな増減なし

　●特別損失は、夜間看護配置加算の返戻の終了等により前年度比27百万円の減

　経常損益

　●経常損益は38百万円の利益計上となり、前年度比44百万円の改善

　純損益

　●純損益は115百万円の利益計上となり、前年度比50百万円の増益

（３）資本的収支

　●収入は企業債や企業債償還金に充当する一般会計負担金で500百万円

　● 支出は建設改良費や企業債償還金等で518百万円

　● 収支不足額18百万円については、過年度分損益勘定留保資金等により補填

（４）貸借対照表

　●期末現金預金残高は1,348百万円で、前年度比188百万円の増

　別表：令和２年度こころの医療センター決算状況（PDF52KB）

　●令和２年度島根県病院事業会計決算（PDF91KB）