11月19日質問項目6

6.GoToトラベル

○山陰中央新報(原田):すみません、今日、政府が経済対策を閣議決定するということと、この経済対策には若干入ってはないんですけど、GoToトラベルが、見直し案が報道されてまして、割引上限の引下げであったりとか、それから時期としては来年2月頃から再開をしていくということのようなんですけども、これについてのまず評価をお願いします。

○丸山知事:措置の中身の見直しについては、それぞれ理由があってのことだと思うのであまり意見はありませんけれども、時期が遅い。遅いと思いますよ。その時期までに感染が再拡大したらどうするつもりなんですかという、その一言です。ちょっと感染が落ち着いたことになれてるというか、こんないい状況が長く続くっていうことを想定してるという意味において、経済対策についてのリスクマネジメントというか、非常に感染が急拡大してしまって、経済対策として取れなくなるということに対するリスク感度が低い対応じゃないかと。これはワクチン・検査パッケージで多分乗り越えていくんだということだとは思いますけど、ワクチン・検査パッケージって、申し訳ないですけど、壮大な社会的実験ですよ。本当に国内で感染者が3万人であろうが5万人であろうが、みんなGoToトラベルで旅行してくれるって、政府の頭の中ではそういう小説が成り立つんでしょうけど、現実問題としてそういうことが起きるのかどうかと、そういう状況まで国民が思ってくれるのかどうかってことは、それはまだ経験もないところでワクチン・検査パッケージでどんな感染状況でもGoToトラベルを使ってどんどん旅行してくれるんだというふうに考えておられるところが、非常に楽観的で、何度も申し上げていますけど、こんないい時期を逃してしまうということに対する危機感がちょっと薄いんじゃないかというふうに思います。

○山陰中央新報:今、島根、鳥取両県で#WeLove山陰キャンペーンを12月末までやっていると思います。来年2月からGoToトラベルを始めるということを考えると、1月は何も支援策がない状況みたいな格好になると思うんですが、例えば#WeLove山陰キャンペーンを延長するとか、その辺、何か考えていることありますでしょうか。

○丸山知事:地域観光支援事業って、#WeLove山陰の大元になってる事業は、どうも隣県まで広げてやられるっていう話なので、そういった意味での拡充が経済対策の中でされるんだと思ってますから、それを活用してやっていくつもりですけど、報道によれば、隣県拡大に当たって、接種証明とかPCR検査証明みたいなものを求めて、それ以外は対象にしないというふうな、私からすると余分な制約が入っているので、ワクチン・検査パッケージ、これまで県内でやってきて、そんなことをやらなくても問題なかったのに、そのワクチン・検査パッケージに引きずられて、ワクチン・検査パッケージって、まん防とか緊急事態宣言のときに例外措置で設けるやつなのに、それをこんな感染が落ち着いてるときにくびきとして足すなんて、ちょっと、それはやめてほしいなと。旅館側だって、多分、住所地確認をしなきゃいけないんですよ、隣県で、その居住地が対象者かどうか。それに加えて接種証明だとかPCR検査の確認だとかをやってたら、夕方のフロントはちょっとお客さんが渋滞をしてしまって、業務が滞ってしまうんじゃないかという懸念もありますし、もうちょっと何か現場感覚を持ってやってもらわないと混乱のもとになるんじゃないかなというふうに懸念をしています。なので、そういう政策が出てくれば、基本的には充実されることなので採用して、追加の予算を計上して、できるようにしていくことを検討していかなきゃいけないと思ってます。

○山陰中央新報:それは、GoToトラベルが始まるまでの期間みたいな格好になるんですか。

○丸山知事:そうでしょ。だってGoToトラベルが実行できないから、全国展開できないので各県単位でやってくれと言われてたのが、このいわゆる県民割と言われるやつですよね。県民割が隣接地、隣接県まで広がるということなので、それは当然、GoToトラベルまでの措置だろうから、GoToトラベルが始まったら、それはなくなっていくということだと普通は思いますね。

○山陰中央新報:予算の中身をもうちょっと見てからですけども、前向きにそういった事業が入っていれば延長する方向ということになるってことでいいですかね。

○丸山知事:そうです、入っていたら活用しなきゃいけないですよね。経済対策の内部資料みたいなものが我々に流れてくるのは、全て、何か紙です、ワードの言葉ですよね。だから何をやられるのかというのは新聞報道で虫食い的にしか我々は知らないので、政策の一翼を担う側だけど、マスメディアの皆さんよりも情報を持ってないので、何か、いまだにブラックボックス、私からすると、中身がどうなってるのかよく分からない。多分発表されるものも、また紙で書いたものしか発表されないんだとすると、中身が分かるのは1週間、2週間たっていかないと分からないし、政府とか与党の皆さんは別の資料をいろいろ持たれて、評価されてるんでしょうけど、我々はそんなものは持ってないので、今の段階でというか、多分経済対策が発表されて、決まった後も、いっときは評価のしようがないと。そんなずらずらずらずら言葉で書いて、何とかを図るとか、何とかをこうするとかって書いてあるだけなので、金額も書いてないし、評価のしようがないですね。我々にとっては、皆さん、報道各社よりも情報を持ってないと思いますよ。

○山陰中央新報:ありがとうございました。

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