4月16日質問事項4

4.東京都知事の呼び掛け

○読売新聞:読売新聞の林です。

 これも別の方の発言の受け止めという趣旨なんですが、東京都の小池都知事なんですけれども、15日に東京に通勤者を含むエッセンシャルワーカー以外の方は、可能な限り東京へ来ないでくださいという呼びかけをされております。地方の人も含め、東京に往来する人というのは結構多いので、かなり影響の大きい呼びかけなのかなと思うんですけれども、このことについての受け止めもお伺いできればというふうに思います。

○丸山知事:まず、都知事は、エッセンシャルワーカー以外の方は可能な限り東京に来ないでください、まあ可能な限りってついてるんで、一切来るなとは言われてないわけですけども、新聞報道でしか確認しようもない、まだ記者会見の内容、まだアップされてないので、新聞報道でしか確認のしようがないので、思ったことというか、気づいたことは、これ、皆さんも確認しなきゃいけない件でしょうが、時事通信の4月15日の16時36分配信の記事には、映像というか、写真がついてます。その写真には、小池知事の立っておられる姿と、あとパワーポイントの画面が載ってまして、それをよく見ると、「都外にお住まいの皆様今は通勤を含め、どうしても出勤が必要な方以外は可能な限り東京に来ないで」というふうになってます。なので、書かれていることと言われてることが違うので、どっちが正しいんだろうなというのが一つ。ですので、どうしても出勤が必要な方以外は可能な限り東京に来ないでというのと、エッセンシャルワーカー以外は来ないでというのは全く違うので、業種の考え方は、パワーポイントの中でそんな考え方は書いてないので、どっちが正しいんだろうなということが一つで、度々申し上げてますけど、記者会見で、多分資料配られると思いますけども、記者の皆さんって、何でそんなことも確認しないんだろうと。全然違うことを書いてて、書いてることと言ってること違うのに、何でそんなこともチェックされないのかなと思って、聞かれた方がいるかもしれませんけど、報道に載ってるのは言われてることなので、書かれたことは実際報道されてませんから、言われたことで報道されたんだと思いますが、何か、相変わらず東京都の記者クラブの皆さんは何かのんびりと仕事をされてるなという感想が2つ目。

 3つ目は、多分紙(資料)を作るというのは、基本的にはボトムアップで、担当部局などと調整された中身が多分紙で書かれたほうだと思いますよ。それとずれて発言されてるって、なかなか組織の働いている人、部下の人たちは大変だなというふうに同情するのが一つ。自分たちが積み上げて、知事に一回了解もらって多分使ってるんだと思いますけど、それと違ったことを言われてしまって、多分東京都の担当の人たちは大変だろうなという同情が一つ。

 もう一つは、エッセンシャルワーカー以外の人はできる限り通勤しないでくれということを聞いた側の立場に立つと、自分に言われても困るなと。エッセンシャルワーカーじゃないから私は出勤しませんって職場に言ったって通用しないので、そんなことを言われても困るなって思われるだろうな。だから、そういう意味では効果がないだろうなというふうに思うのと、実際、本当にこの要請が実現してしまうと、東京都内の様々なエッセンシャルワーク以外の諸機能というのは機能縮小しなきゃいけなくなる。営業時間の短縮だったり、体制の縮小だったり、事実上、エッセンシャルワーク以外の業務縮小、会社側から見ると。業務縮小を間接的に要請されてるような意味合いになってるということですよね、本当にこれ実現してしまうと。本当にそこまで覚悟を持って言われてるのかなという疑問が、非常に何か、報道的には何か面白おかしく流れてますけど、いろいろ学ぶことが多いコメントだったなというふうに思いますので、混乱のもとになるだろうし、なかなか効果も得られないんじゃないかなというふうに、なかなかこの内容で現実が回るとも思えないし、この発言で何かプラスの効果があるのかというのは疑問だなと、ちょっと混乱はするけど人流が抑えられるわけでもないだろうし、話題性はあると思いますけども、効果はないんじゃないかというふうに思います。

○読売新聞:ありがとうございました。

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