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島根の魅力を全国、世界に発信

新春知事対談
島根県知事溝口善兵衛
映画監督錦織良成

 

出雲市出身の映画監督・錦織良成監督の最新作「渾身KONーSHIN」が、平成25年1月から全国公開されます。
「渾身」は隠岐古典相撲を題材に隠岐の人たちが持つ日本人の心の優しさや地域の絆を描いた作品。
ふるさと島根を舞台にした映画を撮り続ける錦織監督と島根県の溝口善兵衛知事が隠岐や島根の魅力について語り合いました。


映画監督錦織良成氏の写真

錦織良成(にしこおり・よしなり)
昭和37年、島根県平田市(現・出雲市)生まれ。
映画監督、脚本家。
平成9年に「BUGS」で監督デビュー。
「白い船」(平成14年)、
「うん、何?」(平成20年)、
「RAILWAYS49歳で電車の運転士になった男の物語」(平成22年)、
「渾身KONSHIN」(平成25年)と、ふるさと島根を舞台にした映画で知られる。
県内を舞台に映画製作を体験する「しまね映画塾」の塾長も務める。


隠岐4島でロケが行われた「渾身」の撮影風景の写真その1

隠岐4島でロケが行われた「渾身」の撮影風景の写真その2
隠岐4島でロケが行われた「渾身」の撮影風景
(C)2012「渾身」製作委員会

 

古き良きコミュニティーが残る島根

隠岐や島根の魅力を語る溝口善兵衛知事と錦織良成監督の写真
隠岐や島根の魅力を語る溝口善兵衛知事と錦織良成監督

知事

錦織監督が島根を舞台にしてつくられた映画は「渾身」が4作目になりましたね。

監督

ありがとうございます。
ようやく完成しました。
「ふるさとがとても好きなんですね」と言われます。
私が島根に住んでいると思っている人も多いですよ。
「白い船」を製作したとき、東京の人たちには「こんな小学生がいるわけない」「今どきこんな地域のコミュニティーが残っているわけがない」などと散々に言われました。
プロデューサーに抵抗しながら作り上げた思い出があります。

知事

コミュニティーは、昔は当たり前のようにありました。
島根には昔から続く日本人の生活の基本があり、隣近所の付き合いが残っています。
最近の大都市部の人たちはそうした世界を経験していないため、そんな世界があるのかと思うのでしょう。
錦織監督の映画を通じてコミュニティーが残る島根の良さ、島根県民の優しさが伝わります。

監督

昔からのしきたり、近所の目は若者にとって時にはうっとうしく感じることもあります。
ただ、年齢を重ねるにつれ、コミュニティーがあるからこそ安心して暮らせるし、進むべき道を誤らないということに気づきます。
島根にはコミュニティーという日本の良さが特別に色濃く残っています。
なかでも「渾身」の舞台となった隠岐は強烈に残っています。
そして隠岐の若者は言葉に出さないものの、隠岐を愛する気持ちが強くにじみ出ています。

世界映画祭で高評価

知事

「渾身」は隠岐の全4島でロケが行われたのですね。
撮影には多くの地元住民が協力し、スクリーンにも登場しますね。

監督

鑑賞した東京の人たちが隠岐の人たちの迫真の演技に驚いていました。
3回、4回と撮り直しても毎回、本気で撮影に臨んでもらいました。
主演の青柳翔君も「なんという人たちだ」と感嘆していました。
島根の人たちの演技がリアルに見えるのは「白い船」からの共通点です。
映画を作るたびに島根のファンになる俳優が増えています。
島根に遊びに来たり、雑誌や番組の企画で島根を推奨してくれたりします。

知事

「渾身」はカナダで開かれた第36回モントリオール世界映画祭のフォーカス・オン・ワールドシネマ長編映画部門に招待され、世界に向けて公開されましたね。

監督

世界映画祭では青柳君が主演女優賞のプレゼンターに大抜擢されました。
前例のないことです。
作品を鑑賞した現地のマスコミからは「日本にはこんなコミュニティーがあるのか」と高く評価されました。

島根や隠岐は最先端

溝口善兵衛知事の写真
溝口善兵衛知事

知事

「渾身」のキャッチコピーに「価値観の転換期」とあります。
監督が「渾身」で最も描きたかったことは何ですか。

監督

隠岐で最も感動したのが、隠岐の相撲では力士ひとりひとりを詳しく紹介することでした。
相撲を通じて地元の若者の動向を知るのです。
何千人の聴衆にとっては、力士ひとりひとりに関心があり、大切な人なのです。
他人に無関心な現代社会で、これだけ人を思いやることができる人たちがいる地域はほかにないでしょう。
この密接で強固なコミュニティーは今の日本や世界が求めているものです。
この映画で最も描きたかった部分です。
隠岐は最先端の島なんです。

知事

経済発展が進むことでそのようなコミュニティーがなくなっていきます。
その失われた世界が、実は大切なものだったということに多くの人が少しずつわかりはじめました。
経済発展が幸せをもたらすという価値観が変わりつつあります。
その時代の流れからすれば隠岐や島根は逆に最先端にいることになるのでしょうね。
大都市部から島根で暮らしたい、働きたいという人が増えています。
県としてもU・Iターンを促進する施策を展開しています。
島根でゆったりとした生活ができるような産業振興が重要な課題です。

隠岐ジオパーク認定目指す

隠岐ジオパークの写真

知事

隠岐は世界ジオパークネットワークへの加盟を目指していますが、昨年9月のネットワーク会議では情報不足として加盟の認定が見送られました。
今年は再評価が行われます。
認定に向けて着実に準備を進めていきます。

監督

隠岐は島根や日本が世界に誇る素晴らしい島です。
必ず世界ジオパークに認定されると信じています。
島根県民でまだ隠岐に行ったことがない人は多いのではないでしょうか。
島根県民こそ隠岐に行ってもらいたいですね。

今年は島根、日本の節目の年

監督

島根県では平成24年は古事記編さん1300年、神話博しまねがありました。
平成25年は出雲大社で平成の大遷宮・本殿遷座祭があります。
島根の大きな節目に、島根を舞台にした映画をつくることができたのは偶然ではないのではないかと考えています。

知事

昨年の神話博は目標を大きく上回る73万人もの来場者で賑わいました。
神話博を通じて島根には自然や歴史、文化があるという、豊かで穏やかなイメージが県外の方々に広がったのではないかと思います。
今年は出雲大社の大遷宮があります。
時間の流れが穏やかな古き良き時代に目を向けることで日本人の価値観にも影響を与えると思います。
島根に注目が集まるようPRし、観光振興につなげていきます。

錦織良成監督最新作「渾身KONーSHIN」


錦織良成監督最新作「渾身KONーSHIN」の写真
(c)2012「渾身」製作委員会

監督・脚本/錦織良成キャスト/伊藤歩、青柳翔

あらすじ
隠岐で生まれ育った坂本多美子(伊藤歩)は、夫の英明(青柳翔)、娘とともに幸せに暮らしていた。
島に暮らす誰もが大切にしている20年に1度の古典相撲大会で英明は最高位の正三役大関に選ばれた。
英明は地区の名誉と家族への想いを賭けて、土俵に上がる。
■1月5日(土)島根、鳥取先行公開
■1月12日(土)全国公開


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