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未来を拓く若い力

島根の未来を開拓する農商工分野の若手経営者に焦点をあてる「未来を拓く若い力」。
確たる信念を持ち、自ら信じるビジネスを果敢に仕掛ける若き挑戦者を紹介します。


(株)鷺(さぎ)の湯荘田辺大輔専務


「宿泊されたお客様に満足して帰ってもらうことが最大の営業」と語る田辺大輔専務。背景は旅館自慢の日本庭園
「宿泊されたお客様に満足して帰ってもらうことが最大の営業」と語る田辺大輔専務。
背景は旅館自慢の日本庭園


田辺大輔(たなべ・だいすけ)
安来市出身。
安来高校から大阪市内の調理師専門学校を経て、同市内の割烹料理店で6年間修行した。
平成14年に帰郷し、(株)鷺の湯荘に入社。
平成18年から専務を務める。
趣味は書店巡りと食べ歩き。
安来商工会議所青年部25周年実行委員長。

安来市のさぎの湯温泉で最も歴史ある明治44年創業の温泉旅館「さぎの湯荘」(安来市古川町)。
創業100年を超える老舗旅館を導く田辺大輔専務(36)に、旅館の経営戦略、地域の活性化について聞きました。

 

 

大阪市内の調理師専門学校を卒業後、割烹料理店での修行を経て平成14年に安来市に帰郷。
父親が4代目の社長を務める(株)鷺の湯荘に入社した。

 

 

「小さいころから後を継ごうと決めていました。代々、経営者は調理師だったので、大阪で料理の修行をして帰郷しました。
旅館業は食材を仕入れる農家、クリーニング業、造園業など関係業種が幅広く、地域経済への波及効果が大きい業種です。
地域へ人を導く中心的な場にもなるのでやりがいがあります」

 

入社後、インターネットを活用した情報発信に力を注いだ。

 

「旅館のホームページを立ち上げたほか、大手宿泊予約サイトに参画して、情報発信しました。
インターネットを活用して、多くの人に選んでもらえる旅館を目指しました」

 

平成18年に専務に就任。旅館の半分を改装し、1人1泊1万円の宿泊料金を1万2000〜2万3000円と価格帯を広げた。

 

「お客様にゆったりと過ごしてもらおうと、日本庭園を鑑賞しながらくつろげるラウンジを新設しました。
さぎの湯温泉内の旅館の宿泊料金は平均1万円が相場。
価格帯を広げることで旅館同士の競合が減りました。
今まで取り込めなかった価格帯のお客様にも来てもらえるようになりました」

 

安来市は平成22年のNHK連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」の舞台となり、観光客でにぎわった。

 

「平成13年以降、売上が大幅に伸びるような材料に恵まれませんでしたが、ドラマの効果は絶大でした。売上は前年に比べ、20%も増えました。
夫婦愛を描いたドラマにちなみ、夫婦限定の宿泊商品を提供したところ好評で、現在は定番商品です」

 

旅館のそばには、米国の庭園専門誌で10年連続日本一に選ばれた足立美術館がある。

 

「足立美術館への来館を目的に宿泊されるお客様は多いです。
なかでも外国人の観光客が増えました。一方、足立美術館を訪れて初めてさぎの湯温泉を知る観光客も多いです。さぎの湯温泉の認知度を上げ、足立美術館と一緒に楽しんでもらう仕掛けが必要だと考えています」

 

平成20年にさぎの湯温泉観光協会の若手らで「さぎの湯温泉根っこの会」を設立。
事務局長を務め、地域活性化に向けて多彩な事業を展開している。

 

「会は、次世代につながる地域の宝を磨こうと発足しました。
会員は旅館業や農業、製造業、行政など異業種の若手13人。
特産のぶどうやゼオライトを使った商品開発、産直市の定期開催、清水寺周辺の旅館との連携、レンタサイクルなどに取り組んでいます」

 

 観光客を増やすには、地域全体の魅力アップが欠かせない。

 

「現在、松江や出雲を訪れた観光客がさぎの湯温泉へと流れてきています。
将来的にはさぎの湯温泉を、松江や出雲へ向かう観光の拠点にしたいと考えています。
根っこの会の活動を継続しながら、まち全体がゆったりと時間を楽しむことができる『田舎のリゾート』のようになれば良いと思っています」


宿泊客がくつろげるよう新設したラウンジの写真
宿泊客がくつろげるよう新設したラウンジ

お問い合わせ先
さぎの湯荘
TEL0854・28・6211
FAX0854・28・6059

島根県の産業振興については
●県産業振興課
TEL0852・22・5486
FAX0852・22・6080


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