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可能性広がる島根のお米

少子高齢化や食の多様化が進み、日本人の米の消費量は年々減少しています。
島根県では米の消費拡大に向け、売れる米づくりや米を使った食品の開発に力を入れています。
また、輸入に依存する畜産飼料の自給率向上を目指し、遊休水田での飼料用米の生産増強にも取り組んでいます。


可能性広がる島根のお米

きぬむすめの生産拡大

島根県は、コシヒカリに並ぶ主力品種として、「きぬむすめ」の作付けを推進しています。
コシヒカリは一時、作付比率が全品種の8割に達する主力品種でしたが、
温暖化による高温障害の影響で、米が白く濁る、いわゆる「乳白粒」が増加する傾向にあります。
このため、県や生産者団体は平成17年から、優れた食味と粘りなどを備えた「きぬむすめ」の販売拡大に取り組んでいます。
県内の作付面積は平成18年当時は1100ヘクタールでしたが、平成22年には約4倍の4100ヘクタールに急増しました。
茎が太く風雨でも倒れにくいなど、生産者にも魅力的な品種です。
炊きあげると、つややかな純白色になり、冷めても美味しさを保持できるため、消費者や販売業者の評判も上々です。

安全、安心なエコ米栽培

安全・安心な米づくりを旗印に、島根県では除草剤などを使わない米づくりを進めています。
松江市西長江町の生産者でつくる「長江米エコ栽培グループ」は平成20年から、おがくずなどの木質堆肥を用い、
農薬や化学肥料を使わずに育てた「ほたる舞」を年間約1トン栽培しています。
グループでは、田植えや草取り、稲刈りといった節目のシーズンに、消費者を招いた交流会を企画。
年間約300人が訪れ、稲作づくりに理解を深めてもらうとともに、エコ米のPRも行っています。
農薬や化学肥料を使わずに育てたエコ米の画像
農薬や化学肥料を使わずに育てたエコ米

米粉を使った食品の開発進む

米の消費を拡大しようと、県内では米を粉末にした米粉を使った新たな食品開発も盛んになっています。
これまでに、民間業者や料理グループの手で、米粉を用いたうどんやラーメン、パン、ケーキなどが開発され、
一部地域では給食メニューにも取り入れられています。
江津市では昨年度から、市内の11の小中学校と2つの幼稚園で、米粉のうどんを給食で出しています。
うどんは、市内の製めん業者が米粉3、うどん粉7の割合で混ぜ合わせたもので、もちもちとした食感が特徴です。
江津市立津宮(つのみや)小学校では本年度、米粉うどんを提供しました。
米粉うどんを食べた同小1年の北村緋奈(きたむらひな)ちゃん(7)は「お米を使ったうどんは美味しかった」と、笑顔で話していました。
益田市では、菓子メーカーの千両まんじゅう本店(同市駅前町)とJA西いわみ(同市駅前町)とが連携し、名物の「千両まんじゅう」の米粉版を考案しました。
小麦粉の代わりに米粉でこしあんやつぶあんを包み、焼き上げています。地元のイベントの試食会でも、もちっとした食感が好評を得ています。
米粉うどんをおいしそうに食べる児童=江津市都野津町、津宮小学校の写真
米粉うどんをおいしそうに食べる児童=江津市都野津町、津宮小学校

益田市名物「千両まんじゅう」の米粉版(試作中)の画像
益田市名物「千両まんじゅう」の米粉版(試作中)

もちもちとした食感が特徴の米粉うどんの画像
もちもちとした食感が特徴の米粉うどん

遊休水田で飼料用米を栽培


県では主食用米の需要拡大とともに、家畜に食べさせる飼料用米の生産も推進しています。
畜産用の飼料は、大半が輸入したトウモロコシなどの穀物ですが、価格が高騰することがあり、畜産農家はその都度、頭を悩ませています。
また、米の消費減などで、遊休水田が目に付くようになっていますが、湿田地帯が多い島根県では小麦や大豆への転作が難しい事情があります。
県では飼料の自給率を高めて畜産農家の経営を安定化させると同時に、遊休水田を有効利用するため、飼料用米の栽培を奨励しています。
平成22年度の県内の生産量は栽培面積370ヘクタールで2300トン程度が見込まれ、前年度の約5倍に拡大しています。
9・9アールの水田で飼料用米を栽培する出雲市古志町の農家、大野敏夫さん(64)は「飼料の自給率を上げる一助になれば」と栽培に打ち込んでいます。
飼料用米は、主に県内の養鶏農家が飼料に配合しており、飼料用米を食べたニワトリの卵は「こめたまご」の愛称で、県内のスーパーなどに流通しています。
「こめたまご」を生産販売する、木次ファーム(雲南市木次町)の広野祐二社長は「飼料を自給することで、地域の水田が守られることになれば」と語っています。
今年度からは、飼料用米を牛に食べさせる取り組みも始まっています。
飼料用米で育てたニワトリの卵飼料用米を食べるニワトリ=雲南市木次町、木次ファーム
飼料用米で育てたニワトリの卵
飼料用米を食べるニワトリ=雲南市木次町、木次ファーム

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