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神々の国しまね〜古事記1300年〜

島根県を舞台にした神話が数多く描かれた日本最古の歴史書「古事記」が、平成24年に編さん1300年を迎えます。
この機会に合わせ、島根県は本年度から、神話のふるさと・島根を全国にPRするキャンペーン「神々の国しまね〜古事記1300年〜」に取り組んでいます。
神話の世界に造詣(ぞうけい)が深く、同キャンペーンのアドバイザーも務める駒澤大学文学部歴史学科の瀧音能之(たきおとよしゆき)教授に、古代・島根の魅力を聞きました。

古代・島根の魅力について語る瀧音能之教授の写真
古代・島根の魅力について語る瀧音能之教授

古事記と日本書紀、そして出雲国風土記に出雲地方を舞台にした神話が記されていますね。

「正確には、古事記、日本書紀の神話と出雲国風土記の神話は質や内容が違います。
前者を出雲系神話、後者を出雲神話と使い分けることが広まりつつあります。
風土記の方は、古事記、日本書紀の一部、例えば地理部門として作ろうとしたとされ、より出雲の話が色濃く残っているのではないかと考えられます」


日本を代表する古事記、日本書紀に島根が多く登場するのは、なぜでしょうか。

「一つには、荒神谷遺跡、加茂岩倉遺跡から出土した大量の青銅器を見ても、弥生時代の島根にかなりの勢力があったことが影響しているのではないでしょうか。
それは、日本海側が当時、朝鮮半島を含めた交通の大動脈であり、文化や物の交流が盛んだったことを考えれば、ある程度、うなずけます。
古代において出雲大社に高い社があったのも確実でしょう」


お気に入りの神話を教えてください。

「古事記、日本書紀では、やはりスサノオのヤマタノオロチ退治です。
一方で出雲国風土記では、ヤツカミズオミヅヌノミコトが主人公の国引き神話がとても面白い。
西は朝鮮半島から東は北陸地方まで視野に入れて土地を引いてくるというのは、視野が広く、壮大です。
神話は現実の歴史ではないですが、その中に古代の人のものの考え方が表れているのでしょうね」

神話ゆかりのお薦めの場所は。

「やはり出雲大社は訪れた数だけ新しい発見があります。
また、ドラマチックなのは、加賀の潜戸(くけど)(松江市島根町)ですね。
出雲国風土記の見せ場の一つに(潜戸の)岩屋を射抜くシーンがあります。
さらに神様が馬で駆けた跡といういわれも残っています。
島根には至る所に神話があり、知っていると、いつもの風景も違って見えるかもしれません」
 

開館5周年のグラントワで、特別イベント開催

島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市有明町)が今年10月、開館5周年を迎えます。
グラントワではこの節目と、「神々の国しまね?古事記1300年?」キャンペーンの実施に合わせた企画展やイベントを開催します。


グラントワは県立石見美術館と県立いわみ芸術劇場を複合した施設です。
コンサートやミュージカルをはじめ、内外の有名画家の展覧会、地元グループの活動拠点などとして幅広く活用され、
累計入館者は約180万人(平成22年7月末時点)に上っています。
芸術文化の拠点として、県内のみならず、山口や広島など県外からも大勢の来場者があります。
島根県芸術文化センター「グラントワ」(益田市有明町)が今年10月、開館5周年を迎えます。

神楽フェスティバル:須佐之男命(スサノオノミコト)の軌跡?岩戸・大蛇?


古事記に描かれた神話は、島根県の伝統芸能・石見神楽でも取り上げられ、長い間、演じられてきました。
数ある演目の中から、フェスティバルでは「岩戸」と「大蛇」の2つの演目に焦点をあて、
島根県内と宮崎、長野、岡山の3県から無形民俗文化財に指定されている神楽団が来県し、伝統の舞を披露します。
高千穂夜神楽(宮崎県)の舞の写真
高千穂夜神楽(宮崎県)の舞

■日時は10月30日(土)、31日(日)
■出演は
【30日】●高千穂夜神楽(国指定重要無形民俗文化財)●戸隠太々神楽(長野市指定無形民俗文化財)●石見神楽(丸茂神楽社中・今福優&道川神楽社中)
【31日】●備中神楽(国指定重要無形民俗文化財)●海潮山王寺神楽[出雲神楽](島根県指定無形民俗文化財)●石見神楽(種神楽保存会・松原神楽社中)
■入場料(各日)は1階席(指定席)1200円、2階席(自由席)800円
■開演時間は各日とも午後0時半から
 

神々のすがた古事記と近代美術


古事記の神話は、多くの芸術家の作品の題材になってきました。
展覧会では、ヤマタノオロチや天の岩戸、海幸彦と山幸彦の物語など、神話の名場面が、絵画や彫刻、版画の世界でどのように表現されてきたのかを見ていきます。
青木繁「大穴牟知命」明治38年石橋財団石橋美術館の写真
青木繁「大穴牟知命」明治38年石橋財団石橋美術館

月岡芳年「日本略史之内素戔嗚尊出雲の簸川上に八頭蛇を退治し給ふ図」明治20年及川茂氏の写真
月岡芳年「日本略史之内素戔嗚尊出雲の簸川上に八頭蛇を退治し給ふ図」明治20年及川茂氏

■開催時期は9月17日(金)から11月7日(日)まで
■観覧料は一般1000円、大学生600円、小中高生300円
■開館時間は午前10時から午後6時半まで
(毎週火曜日は休館)


お問い合わせ先

●「神々の国しまね〜古事記1300年〜」事業については
神話のふるさと「島根」推進協議会事務局(商工労働部観光振興課内
TEL0852・22・5484
●グラントワの企画展・イベントについては
島根県芸術文化センター「グラントワ」
TEL0856・31・1860


お問い合わせ先

広報室

島根県広報部広報室
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp