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公民館がはぐくむ地域の絆-2


隠岐の島町立公民館共同事業


●大人の体験活動を後押し

隠岐の島町の西郷、布施、五箇、都万の4公民館は、平成19年度から合同で、
大人向けの自然体験プログラム「クヌギの森外伝」事業に取り組んでいます。
大人に野外に出て、肌で古里の自然や歴史、風土を知ってもらい、
学んだ知識やノウハウを地域の子どもに伝えてもらうのが狙いです。
4公民館は、小中学生対象の自然体験活動「クヌギの森にあるもの」を、平成15年度から実施していました。
しかし、活動を通じ、子どもだけでなく、公民館スタッフや保護者など大人の側も自然体験や知識が不足し、
子どもたちの疑問や遊びへの欲求に十分応えられていない現状が浮き彫りに。
そこで「まず、大人が自然に親しもう」と、「クヌギの森外伝」に乗り出しました。
ただ、大人を満足させるには、自然・文化学習や環境問題への取り組みといった社会的意義がより求められるため、
火山活動でできた隠岐諸島の地質遺産を巡るツアーや化石発掘体験、シーカヤックによる海洋探検など、企画に趣向を凝らしています。
事業は好評で、シーカヤック体験などに参加した会社員、岸本和之(きしもとかずゆき)さん(43)は「地域への理解が深まり、
仲間や知人と隠岐の自然について語る機会も増えた」と話しています。
今後は、親子で楽しめる企画立案などを通して参加者を広く募るとともに、住民の皆さんが企画運営する子ども向けの活動も積極的に支援する考えです。

変化に富んだ海岸線を満喫してもらうシーカヤック体験の写真
変化に富んだ海岸線を満喫してもらうシーカヤック体験


嶽野慶子(だけのけいこ)さん
代表嶽野慶子(だけのけいこ)さん
西郷公民館長
事業を通じて、公民館が課題としていた働き盛りの30〜50代の層との接点が拡大しました。
今後も地域とのつながりを一層強くし、住民が気軽に立ち寄れる公民館を目指します。


 

浜田市公民館連絡協議会旭自治区会


●地域の宝後世に

地域を知る楽しみ、伝える楽しみを体感して-。浜田市旭自治区の5つの公民館が連携し、
今年度からスタートさせた「あさひ楽々教養講座」は、公民館の「まなぶ」「つなぐ」「ひろげる」働きを存分に発揮した活動となりました。
旧旭町時代から続いた高齢者の趣味・教養講座を、一般向けにリニューアル。
地域への愛着の醸成と、「島根あさひ社会復帰促進センター」開所に伴う転入者との交流などを狙った取り組みです。
6〜8月に開催した前期講座では、各公民館がそれぞれ、見どころと地元ガイドを選び、
5地区ごとに巡りました。浜田藩の本陣(今市地区)、草相撲の総頭取「飛梅」の生家(市木地区)、
都川の棚田(都川地区)など、歴史が刻まれた現場での語りは、参加者の興味を強くかきたてた様子。
人骨など多数の出土品があった「やつおもて古墳群」、昔の作法室が残る木造の木田小学校をはじめ、解説を聞いて、あらためて価値を認識しました。
回を追うごとに参加者が増え、「実際に人が住む家などを拝見させてもらい、貴重な経験だった」「文化や歴史の大切さを理解した」と反響が寄せられました。
講座は来年度以降も、掘り下げた内容で継続する計画。
内容はDVDや冊子に記録し、末永く伝えていく予定です。
古墳や寺など地域の見どころを巡る教養講座1古墳や寺など地域の見どころを巡る教養講座2
古墳や寺など地域の見どころを巡る教養講座

上野茂(うえのしげる)さん
代表上野茂(うえのしげる)さん
今市公民館長
各地域で、先人の暮らし、生きざまを知ることができました。
今後も、公民館がスクラムを組んで、幅広い分野の皆さんと連携し、
ふるさとについて学んでいきたいと考えています。



松江市玉湯公民館


●若者の参加活気呼び込む

「焼きそばはいかがですか」「たこ焼きおいしいですよ」。威勢のいい掛け声が飛び交うのは、松江市玉湯町の秋の恒例行事「たまゆ文化祭」。
今年度も、地元の中学生、高校生50人が模擬店スタッフとして奔走し、イベントを盛り上げました。
児童と大人が中心だった文化祭に「若者も来てほしい」と、平成18年秋、玉湯公民館が中学校でボランティアを募ったのが、参加のきっかけとなりました。
接客や調理に汗を流す中学生の姿は住民に歓迎され、充実感を覚えた生徒たちが一年後に再び集結。「還(かえ)りたくなるふるさとづくり」を目指し、高校生グループ「たまゆメンバーズくらぶ(たまめん)」を立ち上げました。
「たまめん」は毎月1回の定例会のほか、星空観察会、小学生キャンプのサポートなど、年間を通して地域に関わります。
石本美智子(いしもとみちこ)さん(18)は「いろいろな人との触れ合いは楽しく、やりがいがある。玉湯が好きなので、卒業後も参加したい」と意欲的。
小村直之(おむらなおゆき)さん(17)も「地域の行事に声を掛けてもらえてうれしい。後輩にも引き継いでほしい」と言います。
「たまめん」を応援するため、地域団体の支援体制も充実しました。青少年育成玉湯町民会議の新宮晴美(しんぐうはるよし)会長は
「若い世代が参加すると、周囲も元気をもらえて、生き生きとする」と、地域活性化に確かな手応えを感じています。

地元の文化祭を盛り上げる「たまめん」のメンバーの写真
地元の文化祭を盛り上げる「たまめん」のメンバー

「星空観察会」の企画打ち合わせの写真
「星空観察会」の企画打ち合わせ

岩田渥男(いわたあつお)さん
館長岩田渥男(いわたあつお)さん
学校と地域の理解、協力を得て、「たまめん」を取り巻く地域の輪ができました。
活動が根付くように、人材育成や魅力あるプログラムづくりに取り組んでいきます。

お問い合わせ先
県教育庁生涯学習課
TEL0852・22・5429
FAX0852・22・6218
https://www.pref.shimane.lg.jp/shogaigakushuu/


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp