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明るく前向きな動きが実感できる年へ

 皆さん、あけましておめでとうございます。
ご家族お揃いで、お正月のひと時をお過ごしのことと存じます。私も、島根に帰って2度目の正月を迎えました。
昨年4月30日の知事就任以来、「活力あるしまね」、「安心して暮らせるしまね」、「心豊かなしまね」の実現に向けて、県財政の健全化、産業の振興などをはじめとした諸施策に取り組んでまいりました。
10月には、財政健全化基本方針を取りまとめ、現在は、この方針にもとづいて新年度の予算編成に当たっているところです。
昨年は県内各地で開催した「どこでもふれあい懇談会」や「気軽に知事とミーティング」などを通じて、約1,000人もの方々に直接お会いすることができました。広く県民の皆さまからいただくご意見は、私にとって大変意義深いものであります。今年も、各地で皆さまとお会いし、お話をお聞きできることを楽しみにいたしております。
今年が、明るく前向きな動きが実感できる年になりますよう、全力をあげて取り組んでまいります。
皆さまのご理解とご協力をよろしくお願い申し上げます。

島根県知事溝口善兵衛

懇談の様子

 

 

「ふれあい総合農場しまね」で、農場のスタッフや島根県立大学の学生たちと懇談する溝口知事=平成19年11月1日、浜田市田橋町

 

 

 


 

地域で安心して暮すためにしまねの医師確保の取り組み

 

 

 島根県では、医師が不足しています。
人口10万人当たりの医師数は253人で、全国平均(212人)を上回っており、県内の医師数も年々増加しています。しかし、圏域別にみると、医師は大規模病院が集中する松江圏と出雲圏に偏在し、他の圏域では少なく、また松江圏や出雲圏でも診療科によっては医師が不足しています。
そこで、県では皆さんがそれぞれの地域で安心して医療を受けられるように、島根で働く医師を「呼ぶ」「育てる」「助ける」を3本柱に、医師を確保するためさまざまな取り組みを行っています。


 

 

 

 

公立邑智病院の取り組み■インタビュー

「何でも屋医師」を育て、医師不足解消へ

石原晋院長●公立邑智病院石原晋(いしはらしん)院長(60)

 

 「とてもやりがいのある日々で、多くの課題解決にみんなで努力したことが、形となってみえてくる。正直言って、もっと早く帰れば良かったですね」
日貫(ひぬい)村(現邑南町)の開業医の家に生まれ、「医者にならなければ学費は出さない」と言った父の言葉で、しぶしぶ医学の道へ。
広島大医学部卒。平成8年からは広島県立広島病院救命救急センター部長を務め、病院建て直しを切望する地元や県の熱心な誘いを受けて帰郷し、昨年4月から現職。


『何でも屋の医師』を養成し、地域医療の向上に貢献したいと話す石原晋邑智病院長

 

意識改革による診療体制の整備

 「例えば、以前は人工透析を1人の医師が担当し、休日さえ満足にとれなかった。そこで、私も含め内科や小児科の医師も教わって、透析の代診当番ができるように改めた。医師同士が『教え合いこ、助け合いこ』しながらそれぞれの守備範囲を広げ、この邑智病院で日常的診療の8割をカバーしたい」
「外科の手術も、泌尿器科や内科の医師が手伝う体制をとることで、今では乳がん、胃がんや結腸がん、緊急の開腹手術なども可能になった。相互指導、相互応援による『何でも屋医師』の集団を目指しつつ、何でも屋医師の養成拠点となることを目論(もくろ)んでいるわけです」

 

医療機関・地域を越えた連携

 「圏域内の病院間でお互いの機能を充分つかんでいなかった。それじゃあいけない。昨年秋に初の試みで3病院の顔合わせ会を開いたら、当直医を除く医師全員と看護師など約60人も集まり、連携推進に大きな成果がありました」
医師確保や臨床研修、手術時に専門医師を派遣し合うなどの圏域内の連携や、県境を越えた広島県内の医療機関との連携強化にも取り組まれています。

 

「救急医療用ヘリ」の早期導入を

 石原院長は、「救急医療用ヘリ」の早期導入を目指す日本航空医療学会の会長としても尽力されています。
「広島で救命救急に12年間携わった経験から、ぜひ、県西部にヘリを導入したい。道路事情が悪い県内では、一刻を争う治療に大きな威力を発揮し、救命率の大幅な向上につながります」

 

患者・住民と、病院の信頼強化へ

 「住民の理解を得るため、医師が積極的に地域へ出かけて、講演会を開催しています。
例えば『上手なお医者さんのかかり方』といったテーマを設け、月2回のペースで開いており、最近では立ち見の人も出るほど定着してきて喜んでいます」
生まれ故郷の邑智郡と、そこに暮らす人々に熱い思いを寄せる熱血院長です。

 

 


 

自治医科大学卒業医師

●公立邑智病院内科医長安藤典子(あんどうのりこ)医師(34)

 

 大社町(現出雲市)の出身。
大社高校から自治医科大学へ。卒業後平成10年から県立中央病院で初期研修(2年間)を受けた後、福島県での勤務を経て、平成17年に帰県。昨年4月から現職。夫も同病院の内科医師です。
「医師を志したのは高校在学中に親族が病気したことが、きっかけです。そりゃあ猛反対されて・・・。でも、生まれ故郷で地域に関わる仕事に就きたかった。両親を説得したら『1度ならチャンスをあげる』と言われて受験し、合格しました」と笑う。
安藤典子医師赴任して9カ月。週3日の外来診療や救急外来を受け持つ。家に帰れば3歳と1歳の男児の育児に忙しい。
「子育てしながらの仕事は大変。病院にも迷惑をかけることがありますが、出産前よりも患者さんにやさしくなれ、ご家族のお気持ちもよく分かるようになれた気がします」
そして、子育ての体験を通して「女性の医師や看護師が、辞めなくてもいい仕組みや再就職のサポートがあればいいですね」と、女性の就業支援に期待を寄せられています。


外来看護師長と打ち合わせ中の安藤典子医師

自治医科大学における医師の育成

 自治医科大学は、地域医療で活躍する総合医を育成するため、全国の都道府県によって昭和47年に設立された医科大学です。
毎年各都道府県から2〜3人が入学し、卒業後は出身都道府県に戻り、研修期間を含め9年間県内の病院、診療所などに勤務します。
これを果たすと、在学中に貸与された修学資金(入学金、授業料など)の返還が全額免除されます。
現在、県内では43人の自治医科大学を卒業した医師が、地域医療に貢献しています。

女性医師・看護師の支援

 県内では、特に20〜30歳台の若い女性医師の割合が年々増加しています。
島根県は、子育てしながら働き続けられるように、院内保育所を開設している病院の運営を支援しています。

ブロック制●病院の研修会や勉強会への参加が可能●医師の孤独感軽減●複数の診療科の専門医に診てもらうことが可能

 ブロック制とは、曜日によって診療所の医師と病院の医師とが入れ替わり診察する仕組みで、医師と患者双方にメリットがあります。
現在、このようなブロック制は、隠岐島後、隠岐島前、飯南、浜田(浜田のみ診療所間)の4地域で行われています。

 

島根で働く医師を呼ぶ育てる助ける

赤ひげ先生

●公立邑智病院外科医長佐藤尚喜(さとうなおき)医師(39)

 

 日焼けした精悍(せいかん)な顔つきで、誰にでも声をかけて回るソフトな人柄から、多くの患者さんに親しまれています。
佐藤尚喜医師鳥取県気高(けたか)町(現鳥取市)出身。鳥取大学医学部を卒業後、島根では平成5年益田赤十字病院を皮切りに、西ノ島町の島前診療所(現隠岐島前病院)、済生会江津総合病院などに勤務。邑智病院が外科医を募集していることを知って応募し、昨年9月に着任。米子市の自宅から単身赴任中。
外来診察は、毎週月曜日から金曜日までの午前。1日平均20人から30人の患者の大半が、高齢者。救急外来や手術もこなす。
「検査機器がそろったこの邑智病院で、自分にできることをやるだけ」と淡々とした言葉の中にも、患者さんへの熱い思いがこめられています。


患者さんに診察結果をていねいに説明する佐藤尚喜医師

 

 

医師を「呼ぶ」取り組み

 県では、医師を「呼ぶ」ため、さまざまな事業を行っています。その結果、昨年4月から11月末までの間に新たに6人の医師が着任し、地域医療の最前線で診療に当たっています。

■出張面談
島根での勤務に興味がある医師からの問い合わせに応じて、全国どこへでも専任担当者(医師)が出張し面談します。昨年4月から11月末までに45人の医師と面談しました。ぜひ、医師を紹介してください!

■研修サポート
地域医療に将来携わる医師が、地域での勤務前に県立病院で研修を受ける仕組みです。

■地域医療視察ツアー
将来、島根県での勤務を希望される県外の医師と家族を対象に、実際に病院・診療所や、その町の雰囲気を見ていただくツアーです。経費は県が負担します。

 

あなたの大切な人を、がんから守りましょう

 

「がん対策募金」にご協力を!
島根県内のがん拠点病院にがんの診断・治療に用いる高度医療機器を整備し、医療水準の向上を目指す「がん対策募金」活動が、取り組まれています。
県内では、平成18年、がんにより2,441人が死亡、死因別でも1位で、人口10万人当たりのがん死亡率は、全国2位です。
そこで島根難病研究所(出雲市)では、6つのがん診療連携拠点病院(松江赤十字、松江市立、県立中央、島根大附属、浜田医療センター、益田赤十字)に、がんの早期発見に効果がある陽電子放射断層撮影装置(PET(ペット))など高度医療機器を整備するため、県民をはじめ企業や団体に、街頭募金などで協力を要請しています。

●募金目標金額7億円
●下記の金融機関に、専用の振り込み用紙があります。
山陰合同銀行、島根銀行、農協及び島根信連、島根中央信用金庫、しまね信用金庫、郵便局(口座番号01380-1-96703)
●振り込み先
(財)島根難病研究所

PETを使ったがん検診の模様
PETを使ったがん検診の模様=松江市母衣町、松江赤十字病院

 

 

お問い合わせ先

●医師確保については・・・
島根県医療対策課TEL.0852-22-6683FAX.0852-22-6040
〈ホームページ〉https://www.pref.shimane.lg.jp/iryotaisaku/(外部サイト)
●がん対策募金については・・・
財団法人島根難病研究所TEL.0853-22-9352FAX.0853-22-9353
〈ホームページ〉http://www.hsc-shimane.jp/(外部サイト)

 


お問い合わせ先

広報室

島根県広報部広報室
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp