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雑木類を木質バイオマス発電所で利用することについて

 

【提案No.A2016-00310】3月15日受付

 

 本日、私のお願いに対して提案等回答書(テーマ:山林から利益が出るように)をいただき厚くお礼申し上げます。

 回答のなかの「近年、合板用原木や発電に用いる燃料用の木材チップの需要が増加したことから、需要が供給を上回っており、・・・さらなる原木増産に取り組んでいるところです。」とありますが先般、江津市に新設された木材を燃料とする発電所を見学した際、「燃料用とする木材は」と質問したところ、「杉、檜の間引き若しくは製材所から出る廃材のみで他の雑木類は利用できない」との回答でした。杉や檜は伐採すると必ず幼苗を植える必要がありますが、雑木類である樫の木や楢木等は切り倒すとその切り株から自然と新しい目が出て立派な成木になります。この雑木類を発電用燃料とすることができれば、さらなる原木増産に取り組む必要はありません。特に楢木や槇の木に35年生から45年生位に伐採すると、後の目立ちが良いと聞いております。現在各地を見るに60年生位になる木が非常に多く、これらは目立ちも悪く、立ち枯れの木もでると聞いています。

 できれば、この雑木類を木質燃料発電所に利用できるよう研究してください。そうして各市町村に、この木質燃料発電所を1ヶ所ずつ設置されることが山間地の人口減少を抑える一つの手段になると考えます。

 


【回答】4月5日回答

 

 森林では製材用・合板用・製紙用の原木を生産するために伐採が行われていますが、これらの原木を運び出した後の森林の中には、曲がった材や木の先端部など放置されたままの未利用木材が少なくありません。木質バイオマス発電所では、これらの未利用木材等を木質チップに加工して燃料に使い、発電されています。

 この発電用として使われている未利用木材の樹種はスギ・ヒノキ・マツが主体で雑木類も少量ですが使われています。雑木類は利用できないという説明があったとのことですが、これは、スギなどに比べ雑木類は、伐採・搬出された後に森林に残っている未利用材の単位面積あたりの量が少ないことなどから、搬出コストが割高となり採算が合わなくなる場合が多く、あまり利用されていない実態があるためです。

 各市町村に木質燃料発電所を設置するというご提案をいただきましたが、現在、県内の森林で発生する未利用木材の8割がすでに発電所等の燃料用に利用されていると推計しており、今後、大量の需要が発生するような新たな発電所の設置については、困難な状況です。

 なお、ご意見をいただいた雑木類の活用などについては今後の参考とし、まずは製材用等の原木増産や燃料用の未利用木材の安定供給に向けた取り組みをすすめ、林業や中山間地域の活性化を図りたいと考えていますので、ご理解とご協力をお願いいたします。

(農林水産部林業課)

 


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