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ものづくり・しまねのマイスター

島根には、独自の技術により、国内外で高い評価を得る企業や伝統工芸品があります。携わる人々を通して「島根のものづくり」の魅力を紹介します。


岡田三史(おかだみつし)さん・岡田畳店(大田市)

今回は畳工・岡田三史さんです。機械化や人工素材の普及で畳づくりが変化するなか、昔ながらの製作技術を大切に受け継ぎ、技を磨く岡田さん。平成28年には、厚生労働省が選ぶ「現代の名工」にも認定されています。


厚い畳に針をまっすぐに刺し、ひと針ずつ縫い進める様子
厚い畳に針をまっすぐに刺し、ひと針ずつ縫い進める


所狭しと立てかけられた畳と、い草の香り。その奥では、岡田さんが厚い畳に手際よく畳針を押し込み、畳縁(たたみべり)を縫い付けます。
「手先三寸、手元三寸といって、肝心なのは、それぞれの辺の縫い始めと縫い終わり。畳は角が命なんです」

角がへたりやすいと、畳と畳の間にすき間ができ、ほこりがたまってしまいます。一方、岡田さんが手で縫い上げた畳は、角のラインがピシッと際立つ美しさ。芸術品を思わせます。

「畳工の仕事は、部屋にすき間なく畳を敷き詰めること」と自負する岡田さん。日本家屋は木材の乾燥などにより、時間とともにわずかなゆがみを生じます。機械で均一につくった畳では壁との間にすき間ができてしまうこともあり、岡田さんは表替えの際に詰め物をしたり削ったりして、畳の幅や長さを数ミリ単位で調整。部屋にぴったりと収まる畳に再生させています。茶室の場合は畳の目が所作の目安になるので、並べたときのつながりは特に気を使うポイントです。

先代である父の背中を見て育ち、自らも畳工となって40年を超しました。日本家屋が減りつつあるなか、稲わらを圧縮してつくる昔ながらの畳から新素材の畳まで扱い、地元のみならず遠方からも依頼が寄せられます。これまでに手掛けた畳は、数え切れないほどになりました。

「いい仕事ができたと思うことはありますが、満足したことは一度もありません。もっとぴったりとそろう畳が目標です」と、向上心は尽きません。


張り替えた畳表のい草を切る様子
張り替えた畳表のい草を切る


岡田三史さんの写真
岡田三史さん


い草を切る包丁の写真
い草を切る包丁。何度も研いで使い込み、刃が小さくなっていく


●お問い合わせ
岡田畳店(TEL:0854・82・8504)




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