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ものづくり・しまねのマイスター

島根には、独自の技術により、国内外で高い評価を得る企業や伝統工芸品があります。携わる人々を通して「島根のものづくり」の魅力を紹介します。


吉川製作所(出雲市)

今回は電気機械などの部品をつくる吉川製作所のみなさんです。部品製造の命ともいえる精度の高さに定評があり、県外メーカーからの依頼も絶えない同社。ものづくり大国・ニッポンを支える数々の部品が、30人の技術者によって生み出されています。


加工に使う機械の作業工程をプログラミングする様子
加工に使う機械の作業工程をプログラミング


吉川製作所のみなさんの写真
吉川製作所のみなさん


「こんな部品が作れないだろうかと、設計図を持って来られるんです」と話すのは、常務の吉川昌樹さん。これといって営業活動はしないといいますが、県外メーカーから部品開発の相談が次々に舞い込み、工場に並ぶ大きな工作機械は常にフル稼動しています。

試作を引き受けると、最初に考えるのが加工の段取り。材となる金属のどこを「つかんで」機械を回すのか、何種類もある刃のどれを使い、どんな速さで削るのかなど、ひとつひとつ決めて機械にプログラミングしていきます。

打ち込んだ設定に従って機械が削り始めてからも、休む暇はありません。試作品には初めての鋼材を使うことも多いため、熱による変形の度合いなども見ながら、時には機械を止め、刃を替えて削ります。「試行錯誤することが、日々の仕事ですね」と吉川さん。

そういった経験による勘に加え、1ミクロン(1000分の1ミリ)単位という高い精度の加工を短時間で可能としているのが、国内でも有数の最新鋭マシンです。

「こうした新しい機械にすぐに対応していけるのも、うちの強みです。なにしろ若手が多いので」と笑う製造加工部のリーダー、内田陽介さんは40歳。30人の加工技術者は20代から30代が中心で、新しいアイデアも次々に生まれます。

そういった若手が集まって、「全日本製造業コマ大戦」にも参加しています。自作のコマ同士をベーゴマのように戦わせるこの大会で、現在は西日本1位。「本業で作る部品とは違って、自社製品の評価が見て分かりますから」と、モチベーションの向上にもつながるといいます。

加工技術が見込まれ、JR西日本の新たな観光列車「あめつち」のエンブレムも製作しました。平板の金属加工は難しいといいますが、2カ月かけて製作した6枚のプレートには、山陰の空や海、神話にちなんだモチーフが、なめらかな曲線や力強い直線によって見事に浮かび上がっています。

「ノウハウのない新しいことにチャレンジするのは楽しいですね。難しい条件をクリアして図面を形にできたとき、やりがいを感じます」と吉川さんは話します。


「あめつち」のエンブレムの写真
「あめつち」のエンブレム


JR西日本の観光列車「あめつち」の写真
JR西日本の観光列車「あめつち」


●お問い合わせ
吉川製作所(TEL:0853・22・5958)

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島根県政策企画局広聴広報課
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