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石見麦酒(ばくしゅ)・小さなブルワリーを始めました。

地元の農産物を使ったクラフトビールの製造、販売を手掛ける江津市の石見麦酒。わずか9坪のブルワリー(醸造所)で、石見の素材をふんだんに使ったビールが造られています。


ビールを注ぐ様子の写真


江津市の地場産業振興センターの一角。隣には、パンケーキがおいしいと地元で人気のカフェ。「石見麦酒」という控えめな看板がなかったら、ここがブルワリーだと気づく人は少ないかもしれません。

「石見麦酒」は、共に県外出身の山口厳雄(いつお)さん、梓さん夫婦が、スタッフと3人で切り盛りする小さなブルワリーです。平成26年に江津市が主催するビジネスプランコンテストで大賞を獲得したのを機に、ここでクラフトビールの製造を始めました。

飾り気のないドアを開けて中に入ると、2、3人が立ち話をすればいっぱいになってしまうわずかな空間。その先がブルワリーで、カウンターのガラス越しに中の様子がうかがえますが、いくつか機械が見えるほかは大きな貯蔵タンクが立ち並ぶわけでもありません。しかし、一歩足を踏み入れた瞬間から立ちこめる麦芽のにおいが、紛れもなくここがビール工場だと教えてくれます。

「ビールの材料には、石見のものを使っているんですよ」と厳雄さん。差し出された袋の口を開くと、ふわりと柑橘(かんきつ)の香りがしました。益田で採れたユズの皮を一つ一つ手でむき、冷凍しているそうです。このユズを使ったビールが、「セゾン744」。すっきりした味わいに、香り高い益田産のユズが華やかさを添えています。

ほかにも、津和野産のシークワーサーや江津産の青山椒(あおさんしょう)、変わったところでは浜田市内のコーヒーショップが自家焙煎したこだわりのコーヒー豆や、昨年の「ハニー・オブ・ザ・イヤー」国内最優秀賞を獲得した、萩・石見空港産の「空港はちみつ」を香料に使用したもの、創業100年を超える浜田の老舗糀(こうじ)店の米糀で仕込まれたものもあって、地域色豊かなフレーバーがずらり。それぞれのボトルには、素材をイメージさせるシンプルなデザインのラベルが巻かれています。

「この数字はどういう意味ですか」。ラベルでひときわ目をひく3桁の数字の意味を尋ねると、「最初の2桁はビールの種類を表しています。最後の数字は思いつきで」とのこと。例えば益田産のユズを使った「セゾン744」は、益田にある日晩山(ひぐらしやま)の高さに合わせて末尾を「4」にしたそうです。

このブルワリーでは、一度に仕込めるのはわずか100~150リットル。実はこれが強みで、大手では対応が難しい「いろんなビールを、少しずつ」の生産が可能なのだとか。

「江津の地ビールを全国の人に飲んでもらいたいですね」と厳雄さん。小さなブルワリーから、大きな夢が膨らんでいます。


入口の看板の写真
入口の看板


山口厳雄さん、梓さん夫婦の写真
山口厳雄さん、梓さん夫婦


石見の素材を使ったクラフトビールの写真
石見の素材を使ったクラフトビール


江津市の地図


●お問い合わせ

石見麦酒(TEL:0855・25・5740)

稼働日:水曜日~土曜日(午前8時半~午後4時半)

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