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しまね流ココニアルオンリーワン

松江市街地にある「アルトスブックストア」は、衣・食・住をコンセプトに一冊一冊選び抜かれた本が並んだセレクトショップ。
昭和41年創業の「西村書店」を父親から引き継いだ西村史之さんが営み、ユニークな本屋として注目されています。


本屋店主西村史之さん(松江市)

西村史之さんの写真


松江城にほど近い昔からの住宅地を歩くと、ガラス張りの外観が印象的な建物が目に留まります。本のセレクトショップ「アルトスブックストア」です。足を踏み入れると、天井まである木製の棚に、表紙が見えるようにゆったりと配置された本たちが調和し、温かい空間を作っています。

「本が目立ち、装丁も含めてよく見てもらえるようにしたかった。本を『探す』楽しみより、『見る』楽しみを優先しました」と西村さん。一冊一冊を大事に、それぞれの本の持つ良さが伝わる棚作りに心を配ります。


進学や就職で大阪・東京で生活していましたが、創業者の父親が体調を崩したため、平成5年に帰郷しました。初めの10年間は、雑誌類を中心に幅広いジャンルの売れ筋本を扱う「普通の町の本屋」を営んでいましたが、じわじわと売り上げは低迷していきました。郊外型の書店やコンビニエンスストア、ネットショップが台頭し、全国的に書店経営は厳しさを増していたのです。「本屋を続けていくのなら、このままではいけないと思いました」と当時を振り返ります。

またその頃、スローライフやスローフードといった、日々を丁寧に暮らす志向が注目されつつありました。そんな時、スーパーマーケットから書籍販売コーナーのコーディネートを頼まれたのです。写真やデザイン性を重視し、店の雰囲気に合った料理本を選んで並べたところ、予想以上の好評を得ました。この経験を手掛かりに、自店には「衣」「食」「住」の暮らしをテーマにした本を中心に置こうと考え、父から受け継いだ本に対する思いを大事にしながら、個性ある書店へと生まれ変わりました。

そして、企画展やアーティストを招いたライブなどを行ったり、こだわりの靴や雑貨を置いたりと、本屋に訪れるきっかけ作りにも試行錯誤を重ねました。本に紹介されている料理や商品を実際に口にしたり、手に取ったりする機会の少ない地元で、「本の先にあるものと読者をつなぎたい」という思いから、お菓子づくり教室など五感で体験できるイベントも開いています。


現在のスタイルに変えてから11年がたちました。企画展の出品者や来店客とのつながりにより、新たな出会いとアイデアが生まれ、店の個性も育まれてきました。「続けていくことで新たな展開が生まれるはず」と、西村さんの探求は続きます。


アルトスブックストア外観の写真


アルトスブックストア内観の写真その1


アルトスブックストア内観の写真その2


にしむら・ふみゆき
昭和41年生まれ、松江市出身・在住。高校卒業まで松江で過ごし、大阪の大学に進学。東京でサラリーマン生活を送っていたが、26歳の時、Uターンした。平成17年4月に店舗をリニューアルし、現在のセレクトショップスタイルに。世界各地の特色ある書店を取り上げた「世界の夢の本屋さん2」に国内7店舗の一つとして掲載されるなど、多くの雑誌で紹介されている。

●お問い合わせ/アルトスブックストア(TEL:0852・21・9418)




お問い合わせ先

広報室

島根県広報部広報室
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
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