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伝統工芸石見神楽面

石見地方の伝統芸能といえば石見神楽。
独特のリズムと華やかな舞台が人々の心をとらえて離しません。
その神楽を支えるものの一つに神楽面があり、地元の工芸作家が伝統の技法を駆使しながら軽くて丈夫な鬼や神の面を制作しています。

伝統工芸石見神楽面

慎重な手つきで仕上げの筆を走らせる写真
慎重な手つきで仕上げの筆を走らせる

粘土を壊した型抜きが彫りの深い面を生み出す


浜田市に工房を構えるのは柿田勝郎(かきたかつろう)さんです。
柿田さんは30歳の時に会社勤めを辞め、趣味で手掛けていた神楽面作りに本格的に取り組むようになりました。
「面を作る職人のいた町で育ったので、いつか自分でも作ってみようと思っていた」のが転身のきっかけです。
柿田さんは誰かに師事することはなく、すべて独学で神楽面作りの技術を習得していきました。
「神楽社中の依頼で古い神楽面を修復させてもらったので、そこからいろいろ学ぶことができた。
ただ金箔(きんぱく)を張る技術は仏壇屋の仕事を手伝う中で身に付けた」と語ります。
石見神楽面は粘土で原型を作り、和紙を張り重ねた後、原型の粘土を木槌(きづち)で壊して型を抜き取ります。
抜き取った面の裏側に柿渋を塗り、目や鼻の部分を焼け火箸(ひばし)で穴を開け、表面に胡粉(ごふん)を塗って、彩色を施していきます。
「粘土を壊して型抜きするのが特徴で、これが彫りの深い面を生み出す」と、初期の仏像制作などに使われた脱活乾漆(だつかつかんしつ)技法を応用した伝統技法を誇ります。
柿田さんの面作りの姿勢は依頼者の要望をじっくり聞くことから始まります。
そして互いの思いを込めた面を複数提供し、選択は依頼者に委ねます。
「自分の思いと依頼者の思いが合った時はうれしい」と言います。
キャリアは38年となりますが「面は演じる人によっても表情が違ってくる」と創作の苦しみは尽きないそうです。
石見地方から広島県北部にかけての神楽社中の注文に応じながら、飾り面や演劇用の面も手掛ける柿田さんは「初心に戻れば道は開ける」と、自分の信じた道を進みます。


「初心に帰ることが大切」と語る柿田勝郎さんの写真
「初心に帰ることが大切」と語る柿田勝郎さん


神楽面の原型を粘土で作成の写真
神楽面の原型を粘土で作成

原型の粘土を木槌で壊し、型を抜き取る写真
原型の粘土を木槌で壊し、型を抜き取る


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○お問い合わせ/柿田勝郎面工房
(TEL0855・27・1731)

 

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