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石見の窯元をたずねて

石見の窯元のイメージ写真


島根県西部の石見地方は江戸時代から焼き物の産地として知られています。
豊富で良質な都野津層(つのつそう)粘土を原料に、大勢の職人たちが水がめのような大物陶器、片口(かたくち)や徳利(とっくり)のような小物陶器を製作してきました。
今では傘立てや日用食器などを中心に、培った技術を生かして生活に役立つ陶器づくりに励んでいます。
どの窯元も土のにおいを感じさせる昔ながらのたたずまいで、訪れる人をやさしく迎えてくれます。

大きな水がめを全国に送り出す


石見地方での本格的な陶器生産のはじまりは、豊臣秀吉の朝鮮出兵の際、
石見の領主たちが連れ帰った陶工たちによるものとされています。
その後、山口や岡山県などから技術を取り入れながら、浜田や江津、温泉津(ゆのつ)、津和野などに広がり、
江戸時代後期に盛んに生産されるようになりました。
特に水をためておく大きな水がめは生活に欠かせず、石見地方で焼かれた製品は北前船で全国に運ばれ、「はんど」として親しまれました。
大量生産に対応するため陶器を焼く窯も大型となり、複数の焼成室を持つ長さ1520メートルの登り窯が各地に築かれました。
明治、大正時代も勢いは続きましたが、戦後になって水道の普及やプラスチック製品の増加によって大型陶器の需要が減ってきました。
このため手作りの素朴な味わいと温かみを生かした茶器や食器、花器などの製品に活路を求めるようになりました。
現在は大田、江津、浜田市内の8つの窯元で組織する「石見焼」の石見陶器工業協同組合を中心に、
温泉津焼(大田市)など5つの窯元も県ふるさと伝統工芸品に指定されています。

粘土と温度と手作りにこだわる石見の焼き物の写真
粘土と温度と手作りにこだわる石見の焼き物

イメージその1イメージその2

こだわり続ける技術の継承

 

陶器に釉薬をかける石州嶋田窯の嶋田孝之さんイメージその1イメージその2
陶器に釉薬をかける石州嶋田窯の嶋田孝之さん

 

 

石見焼の8つの窯元の作品 石見焼の8つの窯元の作品の写真
石見焼の写真一覧
石見焼を代表する大きな水がめ 石見焼を代表する大きな水がめの写真
温泉津焼の3窯元の作品 温泉津焼の3窯元の作品の写真

 


真剣な表情でろくろに向かう雪舟窯の福郷生雲さんの写真
真剣な表情でろくろに向かう雪舟窯の福郷生雲さん

 

 

 

 

 

 

使う人の心を温かくする焼き物


組合では5月の連休に窯元まつりを開いて、それぞれ自慢の作品を提供するほか、
11月には江津市の地場産業振興センターを会場に「石見焼陶器祭」と銘打って窯元が一堂にそろったイベントを繰り広げます。
また大田市温泉津町のやきものの里でも春と秋の2回、巨大な登り窯を使ったやきもの祭が開催されるほか、
陶芸体験がいつでもできるようになっています。
石見陶器工業協同組合の理事長で、雪舟窯の福郷惣作(ふくごうそうさく)さんは「これまで通り技術・技法を守りながら、
これからは消費者が求めるものを取り入れる姿勢が大切」と語り、副理事長で石州嶋田窯の嶋田孝之(しまだたかゆき)さんは
「石見焼は大物の産地なので、しの作りと言われる大物製作技術だけは次代に引き継いでいかなくてはならない」と話しています。
良質の粘土、手作り、高温での焼成にこだわった石見の焼き物は、使う人の心を温かくしてくれます。

温泉津の登り窯の写真
温泉津の登り窯

イメージその1イメージその2

石見の焼き物マップ

 

 

○お問い合わせ
石見陶器工業協同組合
(TEL0855・57・0155)

 

 

やきものの里
(TEL0855・65・4139)

 

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