• 背景色 
  • 文字サイズ 

島根からの発信

島根からの発信・環境を考える

 

島根発、ミュージカルあいと地球と競売人待望の東京公演

 

 この夏、島根発ミュージカル「あいと地球と競売人(きょうばいにん)」の東京公演が決定した。地球環境の大切さを訴えたマンガ「地球の秘密」を描き上げて間もなくこの世を去った坪田愛華さんのメッセージを島根から伝えようと、ステージを創り上げる約200人の心が一つになろうとしている。

 

『地球の秘密』の作者坪田愛華さんとミュージカルの誕生

坪田愛華さん

坪田愛華さん(当時、島根県簸川郡斐川町立西野小学校6年生)は、環境問題について考える宿題で、マンガ『地球の秘密』を2カ月がかりで描いた。しかしながら、最後を描き上げたその数時間後に脳内出血で倒れ、1991年12月、12歳の短い生涯を閉じた。遺作となった『地球の秘密』は、小学生とは思えない素晴らしい作品で、1993年、国連環境計画が世界で環境問題に著しい貢献をした人に贈る「国連グローバル500賞」を子どもとして初めて受賞。現在、10数カ国語に翻訳され、80カ国以上で読まれている。
ミュージカル「あいと地球と競売人」は愛華さんが亡くなった3年後に、愛華さんの想いを伝えようと、県民手作りで誕生した。

坪田愛華さん

 

世界中で読まれているマンガ「地球の秘密」

 

●ストーリー

暗黒の世界に住む妖怪の首領(ドン)は、汚れつつある地球をひそかに競売にかけ、売り払おうと考えている。しかし、まだきれいな地球は思うように売れず、妖怪たちはもっと地球を汚して手に入れようとたくらむ。
一方、地球の子どもたちは何も知らずに、無邪気に毎日を送っている。そんな中であいちゃんは、人間たちが助け合えば地球環境を守ることができると確信し、その気持ちをマンガで訴えていくことを決意する。

 

3,000人を動員した「愛・地球博」島根県の日の写真

3,000人を動員した「愛・地球博」島根県の日。地球環境保護のメッセージを世界に伝えた

「地球環境」の大切さをミュージカルで

 ミュージカル「あいと地球と競売人」は、1994年の初演以来、島根から世界に向けて発信している「地球環境」をテーマにした舞台だ。制作に取り組んでから15年。演出・振付・音楽・監督など、スタッフはすべて島根県にゆかりのある人物を採用し、キャストも毎年、オーディションで選抜している。これまでの出演者は小学1年生から大人まで延べ2000人。それを支える裏方スタッフや家族たち。周囲のサポーターや観客も含めると、その数は何倍にも膨れる。
県民参加の文化活動の継続は難しいといわれる中、これまでに県内外で30回を超える上演を重ねてきた。一昨年には、愛・地球博EXPOドーム「島根県の日」で上演。満席の会場に拍手喝采の渦が沸き起こった。この8月に挑む東京の青山劇場での公演は、この15年間の集大成ともいえる。

島根県民会舘を拠点に公演を重ねてきた(昨年の松江公演の写真) 

 島根県民会舘を拠点に公演を重ねてきた(昨年の松江公演)

愛華さんの生誕地で行った斐川町公演の写真

 

愛華さんの生誕地で行った斐川町公演

 

5月、新キャストでの練習が始まった。夢の舞台を目指して

5月、新キャストでの練習が始まった。夢の舞台を目指して・・・

東京公演オーディションで、ダンスステップに挑む子どもたちの写真 

東京公演オーディションで、ダンスステップに挑む子どもたち

尊い命と願いがこもる「あいと地球と競売人」

 この4月、県民会館で行われた東京公演のオーディションで、審査員はキャストの定員をはるかに超える応募に、厳しい選択を迫られた。「オーディションに応募した理由は?」と、審査員席から演出と振付担当の木村かなえさん(音楽座)が子どもたちにたずねる。木村さんは、「多くの子どもたちが『環境の大切さを訴えたいから』と言います。でも、それがどういうことなのか、うまく演技をすることや歌うことの前に、各々が心の底から考え理解することが大切。でなければ、この作品のテーマは観客に伝わりません」と、言い切る。
合格した140名は、5月の大型連休から、毎週土日、欠かすことのない厳しい練習に入った。練習期間中には例年、大型バスをチャーターしてゴミ処理場の見学をするなど環境学習も平行して行う。スタッフ全員が、体験を通して、地球環境の大切さを理解する努力を重ねてきたことこそが息の長い作品として育ち多くの人に愛されてきた理由のひとつだ。
そして何より、「地球の秘密」を描き上げて間もなくに急逝した坪田愛華さんの想いを伝えようとする気持ちがミュージカルの基軸になっている。「公演では、坪田愛華ちゃんの想いをそのまま持っていきます。そして、島根の子どもたちの元気さをそのままに再現したい」と、プロデューサーを務めてきた島根県文化振興財団の野津博康文化振興課長は熱く語る。
今や世界80カ国で読まれている「地球の秘密」。そこには、愛華さんの尊い命と願いが吹き込まれている。そして、ミュージカルにも。


●公演の歩み

  • 1994年3月第3回島根音楽祭で初演(出雲市民会館)/8月「国連地球環境子供サミット・インしまね」
  • 1995年8月島根県民会館での第1回公演
  • 1997年11月「第4回全国環境教育フェア」
  • 2002年11月鳥取県国民文化祭参加
  • 2003年10月演劇の村富山県利賀村(川本町と合同公演)
  • 2005年3月斐川町中央公民館(斐川町と合同公演)/5月愛地球博EXPOドーム「島根県の日」上演/7月愛知万博凱旋公演(島根県民会館)
  • 2007年8月東京公演/9月松江凱旋公演
    *このほか島根県内各地での上演多数

【お問い合わせ先】

■しまね文化情報コーナー

〒690-0887島根県松江市殿町158島根県民会館内

TEL.0852-22-5556FAX.0852-26-2598

aichikyu@cul-shimane.jp

※東京公演の詳細は「インフォメーション」をご覧ください。

 

 

Copyright(C)2005ShimanePref.AllRightReserved


お問い合わせ先

広聴広報課

島根県政策企画局広聴広報課
〒690-8501
島根県松江市殿町1番地   
【電話】0852-22-5771
【FAX】0852-22-6025
【Eメール】kouhou@pref.shimane.lg.jp